才能とは | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

才能とは

FALという、有志が集まって演技の勉強をするというのを基本毎週開催しています。

 

有難いことに演技講師という肩書では30代後半からですからもう7年以上経ちます。

 

そのあいだに事務所や養成所で教えたこともありますが、基本的には個人で活動しているものです。

 

そして毎週トレーニングするということが、じぶんも俳優としてとても大切で、現在では欠かせないものになっています。

 

 

たとえばだれかに台本の読み方を説明したり、じっさいに撮影現場では何に優先順位が置かれているのか、とか。

 

そういうことをひとつひとつ口にしていくことがじぶんをよりシンプルにしますし、何より参加者が成長していく過程を見てとても勉強になるのです。

 

意外と台本を読めていないんだな! とか、台本のなかにはこんなにたくさんのチャンスが隠れていたのか! とか。

 

 

ちなみに大荷物を持ったままカメラの前に立てませんから、そのあとにはその膨大な情報をどう扱っていくか、というのがテーマになったりします。

 

だけど演技に限らず、見えないもの気づかないものは最初から無かったことになるものです。

 

カメラの前の有名俳優はそれほど中身が無さそうだから、さほど準備も必要ないんじゃないだろうか。

 

 

じつはそこから膨大な財産を見つけないと演じられないんだ、というのが解らないみたいです。

 

 

それすらも学びになります。それを見て新鮮な驚きがあったりもします。

 

だれも、すでにじぶんの持っていることの価値は感じにくいものなのかもしれません。

 

 

まただからといって、それを理解できるのと実際にカメラの前でできるのは雲泥の差があります。

 

そしてそれは、きっと俳優だけに限らないことでしょう。

 

そこがアマチュアとプロの差だと感じるのですが、それを痛感できることこそがじつは才能だと考えています。

 

 

才能という言葉を簡単に使いたくありませんが、もしそれがあるならきっとこれです。

 

 

だから、まわりからいくら頑張っているようにみえても、本人は疲れないのです。