瞬殺!
まず手にしたのは、その世界では有名なパンローリング社系の書籍で、ほんとどは辞書のように分厚くしかも高価だ。
先行投資とじぶんに言い聞かせ手に入れた、寝るには硬いこの枕は、現在では何十冊と本棚の肥やしになっている。
ちなみにこの時点で労せず不労所得、という目論見(もくろみ)ははやくも崩れ去っていた。
これらは完全にテクニカル系で、単純にいえば、どういう条件で買ってどういう条件なら売るか、ということに尽きる。
といってもFXはとてもシンプルなので、買うか売るかの2つしかできない。
つまり、とても簡単だ!
それでいて魔法のように負け続けるから、目を血ばらせた初心者の首を落とすのは一瞬なのだ。
物騒だが本当に、気づいたときにはもう殺されている。
こうしたことがたび重なり、人づてに噂が噂を呼び、まるで魔界のようなイメージにふくらんでいる。
2chなんかでは死屍累々(ししるいるい)のコピペが並んでいる。
ひとは、訳の分からないものを恐れる。
または、甘く考えてしまう。
俳優を志すひとたちにも多い。
というか、じぶんがそうだった。