生き残るひとはすくない。 | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

生き残るひとはすくない。

俳優は一般的に、職業とは認知されていないことが多い。

ちなみにぼくが言っている職業とは、ほかに兼業もなく、永(なが)きに渡ってじぶんの家族をじゅうぶんに守れる仕事であること。

もちろん、だれもが知っているスターは最初から別だろう。

かれらでさえほとんどの場合、映画やドラマだけで生活しているわけではないが。

しかしそこまでいかなくても、俳優業はれっきとした職業である。


わざわざここに書くのは、理由がある。

難しいのは、ここほど需要と供給の崩れた世界はないということだ。


たいていは、若いうちのいい経験くらいにしかならない。

それは残念ながら、疑う余地もない。


趣味でやっている俳優もいるし、仕事としては考えない俳優もいる。

聞けば、みんなプロになりたいと応えるのに?


つまりは、いきなりハードルがあがるからだ。


それが悪いことだとは、微塵(みじん)も思わない。

しかしプロになるのが当たり前だとじぶんで考えていても、意外とまわりの同業者は別のスタンスでのぞんでいたりする。

スタッフにはその違いが判らない。

きみが若ければ、もっともっとだ。

そことの違いを内外へアピールする必要がある。

ぼくはひとつの仕事に一喜一憂しない。

もちろんいつでも最新の仕事に全霊をこめ、現場の期待値をはるかに上回る必要はあるが、バタつきはしない。

口に出すことはいつでも、長期的なビジョンで話をしている。

感情的になるのは、狙いがある。


まわりもスタッフも、一緒に学んでいる同業者でさえ、信じきれるものがあまりにも少ないから。


ただ。


だからといって、これ一本でやっていくビジョンにたいして一瞬でもリアリティーを失ってはならない。

チームとして、同じメンタルで進めて行かなければならない。

もしいつかぼくにそれがなくなったら、きっとそのときが引退のタイミングだろう。


この業界は本当に生き残るひとはすくない。


だからといって、それが当然だと慣れてしまってはダメだ。


どの世界でも最後に残るのは、準備をし、最期まで信じられた人間だけだ。