踏切の犬
踏切で待っていると、目の前に毛並みのきれいな大型犬が、自転車にまたがった飼い主の男性の横できちんとお座りしている。
それを後ろから眺めていたら、ピクン! と反応して、こっちを振り向いた。
高級な外見とはうらはらに、人なつっこそうなキラキラした目をしてぼくを見ている。
おっ! とときめいたその瞬間に、ゴンっと頭蓋骨まで響いた音。
かれの飼い主からの鉄槌(てっつい)。
驚いて飛び上がるも、お座り! お座り! と首輪をグイグイ閉め上げられる。
このバカが…。 と飼い主。
身綺麗な格好だが、いかつい。顔は見えない。
そうこうしていると踏切が上がり、かれらは行ってしまった。
その場限りではフォローできても、かれらにとっては毎日のことなのだから。
へたに介入すると、その後はもっとひどい目にあわされるのかも知れない。
飼い主のもとに帰るしかないのだから。
無力感。
キュッと胸が痛んだ。
それを後ろから眺めていたら、ピクン! と反応して、こっちを振り向いた。
高級な外見とはうらはらに、人なつっこそうなキラキラした目をしてぼくを見ている。
おっ! とときめいたその瞬間に、ゴンっと頭蓋骨まで響いた音。
かれの飼い主からの鉄槌(てっつい)。
驚いて飛び上がるも、お座り! お座り! と首輪をグイグイ閉め上げられる。
このバカが…。 と飼い主。
身綺麗な格好だが、いかつい。顔は見えない。
そうこうしていると踏切が上がり、かれらは行ってしまった。
その場限りではフォローできても、かれらにとっては毎日のことなのだから。
へたに介入すると、その後はもっとひどい目にあわされるのかも知れない。
飼い主のもとに帰るしかないのだから。
無力感。
キュッと胸が痛んだ。