情熱をかけられるのか? じぶんが納得できるほど? | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

情熱をかけられるのか? じぶんが納得できるほど?

ふだんキックボクシングのジムに通っていて、そこでアマチュアだが試合に出るよう勧(すす)められている。



だが、実際に出場することはないだろうと思う。





じつはそのむかし、ライブハウスのステージに立っていたことがある。


ギターは不味(まず)かったが、おおくの俳優とおなじようにすこしは歌えたので、ある日その機会が巡ってきた。



ほかのメンバーは、とにかくしびれるほど上手かった。




楽しかったが、やはり俳優より優先順位をあげられるかと問われれば無理だと即答できた。



そうこうしているうちにいつしか苦痛に変わり、作詞のアイディアも枯渇(こかつ)し、最期には追われるように離れていった。




いや実際にはそうではなかったのかもしれない。



が、当時のじぶんには脂汗がしたたるほどそう感じられた。




その道に人生をかけているかれらが、わずかに指の先でぶらさがって見ているその視界に、どうあがいても届かなかった。




かれらのように、そちらに舵(かじ)をきっていればあるいは違っていたのかもしれない。




だがぼくにはその凄みがなかったし、またそのつもりもなかった。





能力の問題もあるが、結局はその辺の差が勝敗を分けるのだと思う。





どちらがリングに立っていられるかという話ではない。




それはたぶん、





じぶんが納得できるほど、情熱をかけられるのか? だけだ。