五感の欠落(けつらく) | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

五感の欠落(けつらく)

役によっては、身体の一部を不自由にする。

ジムでサンドバッグを殴っていて、左手首を痛めるだけでもブルーになり、全身の使い方まで違和感が現れる。


これはその比じゃない。


五感を少しでも奪われるととたんに人間はおっくうになる。このままの状態が続けば、撮影が終わって回復しても、身体のバランスに後遺症が残るんじゃないかとさえ思う。



そして、出番を待っているときに、これが欝(うつ)か・・・、と思う瞬間が現れた。



・・・なんか日常のアベレージがすべて下がる感じ。このままうつむいたまま何時間でも時を過ごせそうな・・・。喜怒哀楽を感じない。水中に漂(ただよ)う感覚。


さいわいここは現場で、だれかが話しかけてくれるし、集団のなかでの役割もはっきりしているからすぐに救われたが、人間いつどこに転ぶか解らないものだ。


怖いけれどこうした外的要因から役にアプローチすることはとても大切なこと。必要であればもう少しいよう。