1分以上のアプローチ
荻窪のスタジオ。撮影が始まって二日目以降になると、共演者同士も親交が深まりお互いがよく見えてくる。本当は会ったその瞬間からそうなれればいいのだが、それぞれ現場に入ってくる体温やアプローチが違うので、できるだけそういうのは尊重(そんちょう)したいと思う。
おそらく舞台を経験している俳優の方が同業者同士のコミュニケーションに長(た)けていたりする。べつにこちらの演技を押しつけ るつもりもないが、少しでもシーンについて会話しようとすると拒否反応を示されるケースは少なくない。
たしかに即興や粒立(つぶだ)ったキャラクターも才能だが、1分以上の作品であれば、時間をかけてそれだけのシーンを作ることのほうが大切だと思う。ただ意外にも時間のかけ方が解らないひとも多く、これもアプローチの違いか。
そういう核心(かくしん)に触れるのも大事なこと。また、まったく関係ない日常を話し合って相手の価値観を知ることもシーンに重要な要素を与える。とくに初対面のシーンというのでもない限り。
ひとはなにかを話すとき、このひとの場合、これを言ったらどう思うだろうとか、どうアプローチすれば真意が伝わるか、どうしたら喜んでもらえるか、そんな期待をしながら喋っているもの。相手を知らずに台詞(せりふ)を言えば現場も滞(とどこお)らず便利かもしれないが、ありていなシーンになる。
おそらく舞台を経験している俳優の方が同業者同士のコミュニケーションに長(た)けていたりする。べつにこちらの演技を押しつけ るつもりもないが、少しでもシーンについて会話しようとすると拒否反応を示されるケースは少なくない。
たしかに即興や粒立(つぶだ)ったキャラクターも才能だが、1分以上の作品であれば、時間をかけてそれだけのシーンを作ることのほうが大切だと思う。ただ意外にも時間のかけ方が解らないひとも多く、これもアプローチの違いか。
そういう核心(かくしん)に触れるのも大事なこと。また、まったく関係ない日常を話し合って相手の価値観を知ることもシーンに重要な要素を与える。とくに初対面のシーンというのでもない限り。
ひとはなにかを話すとき、このひとの場合、これを言ったらどう思うだろうとか、どうアプローチすれば真意が伝わるか、どうしたら喜んでもらえるか、そんな期待をしながら喋っているもの。相手を知らずに台詞(せりふ)を言えば現場も滞(とどこお)らず便利かもしれないが、ありていなシーンになる。