おもちゃのような患者 | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

おもちゃのような患者

真ん中のベンチに座っている患者は、カチャカチャ動くメガネを掛けさせられていた。

メガネ屋で、レンズを探すときに使う検査用メガネ。黒丸型の鉄板で左右が交互に閉じられ、そのモーター音が辺りに聞こえていた。
おもちゃのように思えたのは、しばらく開け放った片側の目が焦(じ)れたように閉じて、反対が開く、その板の音がだった。