嘘つき女の明けない夜明け | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

嘘つき女の明けない夜明け

日本国内にも俳優と同じように、数多(あまた)の監督志望が存在する。むしろぼくたちよりも、その競争は過酷だ。
今回はそのうちの5人だけが、一般映画と同じ35ミリフィルムで30分の作品を撮る権利を得た。いずれも、インディーズシーンですでに数々の受賞歴を持つ面々だ。

彼らがここに名を連ねているのは、偶然ではない。その証拠は今回のオムニバスを観れば納得できる。おそらく同じ予算で商業的な縛りのない横一線のスタートはある種残酷な環境だが、そのクオリティの高さに驚く。
知名度の高いキャストも当たり前に出演されているし、存じ上げない方も日本にこんな役者がいたんだ! と嬉しい発見をすることが多かった。日本も広い。

自分の出演作については客観的に判断することは難しいが、ほかの作品で久しぶりにツボにはまった邦画があった。
隙(すき)のない30分。たぶんぼくは一生忘れないだろう。

出演作『嘘つき女の明けない夜明け』の熊谷まどか監督は、インディーズ映画祭の最高峰、PFFでグランプリを受賞されている。
今回は、かつてブリュッセルの国際映画祭にも招待された、ぼくの主演映画『サイヴァイ』(桑島岳大監督)を観て、オファーをくださった。
完成品を観て確かな才能を感じる。音楽でもなんでもそうかもしれないが、普通のメジャー作品よりよっぽどレベルが高い。

こうしてなにが正解か判らない世界ではあるけれど、つねにお互いの才能を求め合う環境が望ましいと信じている。それは1回限りかもしれないし、長く続くかもしれない。

最後に短い舞台挨拶でしたが、ご来場くださった多くの方々に厚くお礼を申し上げます。