脚本を書く理由
ほかにもうひとつ、脚本を書いている理由がある。それは面白い脚本は創造するのがとても難しく、世の中に絶対数が不足しているから。
観客であれば「面白い」「つまらない」と判断すれば良い。興味がなければ、その場から立ち去るだろう。
ただ渦中(かちゅう)の人々は、そうはできない。
シナリオを書くだけなら、紙とペンがあればこと足りる。演じたい作品が目の前にないなら、自分で用意す るべきだ。みんなが認めてくれれば、その企画は進んでいくだろう。今は35ミリのカメラがなくても、映画は撮れる。
ストーリーが充分なら、どれよりも面白いという可能性がその場で生まれる。大きなことだ。