戯曲『人間ぎらい(孤客)』 | 渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ

戯曲『人間ぎらい(孤客)』

フランスの作家モリエールのあまりにも有名な作品だが、個人で読んでいたときと、こうして実際にワークショップで取り組むときとは、自分の中で扱いが違う。現金なモンだ。


まず一言一言の台詞は長い。普段の生活でこれほど話し、句読点を経(へ)ずに喋る人にお目にかかったことはない。

それらを一息に話す、かつ安定した声量で違和感を消していくには、ある程度の技量が要(い)る。僕が以前通っていた俳優座では、現在もそうした基本的な技術の高い人は多い。


ただ、そうした台詞というだけで、現在の観客が疎遠になるのは非常にもったいない。考えてみても現代の戯曲、シナリオでこうして時を超えて僕らに届く作品がいったい幾つあるのだろうか。古典であれ長台詞を聞かせるにはリズムもよく、現代の観客に届く要素は多分にある。


だいたいが嘘を本当にして、楽しませるのがエンターテイメントの真骨頂なのだから。