自分自身を消す。
もし僕が出演している作品に出会ったら、できれば渡部遼介ということを忘れて、作品の中の自分を観て欲しいと思っています。
なぜなら自分の情報で、登場人物を濁したくないから。それは自分が観客のときにも、いつでも感じることです。
誰がどういうゴシップに巻き込まれているとか、普段はこんな人だとか。実は家庭は今こうで、こういう噂があるとか。
そんなことは関係がない。むしろ 世界を味わう感性を阻害する。作中の登場人物は非常にデリケートなので、もしそういうのがあればすぐに吹き飛んでしまいます。結果、俳優自身が俳優自身のまま、そのキャラクターを説明しなければならなくなるのです。