ハーバード・ビジネススクールの学長である、Nitin Nohia教授とのレセプションの招待状が手に入ったので、本日参加してきました。レクチャーの後、わずか10人弱での教授とのレセプション、1時間以上。いろいろ教育分野や医療分野におけるビジネスの可能性等、個人的にいろいろお話し伺えて楽しかったです。

現在午前4時を回ったところ、やっとウォルツァーのノートが終わったので備忘録程度に、前半講義部分を書いておきます。


出身
・出身:インド(HBSには落とされてSloan Schoolへ。What an irony笑)
・過去の主なリサーチトピック:20世紀のアメリカのビジネス・リーダーシップ


グローバリゼーション
・アメリカのリーダー→世界のリーダーにも焦点が映る
・「アメリカのグリーンカードを持っていること=チャンスの象徴」→今後は逆に、外国にOriginを持っていることに感謝する日が来る


倫理的責任
・リーダーは道徳的な決断をする方がBetter-off(腐敗=信頼の低下はビジネスにとっては致命的)


HBS, MBA Programに関して
・正直、コンテンツだけ学びたいなら、youtubeで十分なリソースがタダで手に入る時代になった
・ではビジネススクールで何を提供するのか?

①「他者と協働する」というプロジェクトベースの経験=お互いから学ぶ
②長年の伝統である「ケース・メソッド」         の2点に加えて・・・

③「フィールド・メソッド」―他国でのフィールド・ワークを通した学び。旅行では得られない、現地の実際のケースや問題に取り組むことを通した「海外での経験」。強制的に、全く分からない土壌、文化、"the rule of the game"に基づくビジネスに触れさせることが目的。


学部生へのアドバイス
・第一の仕事≠キャリア(転職する可能性が果てしなく高い)
・だから、「マッキンゼー」か「ベイン」で迷うなんてばかのすること(どちらにせよ3年もいないんだから・・・)
・もっと広く、「何がやりたいのか、何に関心・情熱があるのか」を考えろ
・HBSのMBAの学生が、直接Entrepreneurになるのは5%以下、ただ卒業後10年間でEntrepreneurに転じる確率は40%。これが意味するところは、「10年間の経験が、情熱を探すのに必要だ」ということ。


Innovation & Entrepreneurship @ Harvard
・スタンフォードやMITの下と言う「イメージ」をもたれている(学内でも)
・ハーバードほど金もリソースも、アイデアもあふれてて、マイクロソフトやフェイスブックの生誕の地で、それはおかしい。ってか一番であるべき。

・「Harvard Innovation Lab」を作る!!
川を隔てたビジネススクールと、大学院、ロースクール、医学部、ケネディースクール、そして何より「学部課程=カレッジ」からの学生が一緒に過ごせる場、ラウンジを作ることで積極的な交流、アイデアや情報の交換をファシリテート。コンテンツは
①みんなを寄せ付けるための餌=おいしいタダ飯笑
②充実したメンタープログラム:一流CEOや、法律家をつける。学部生にもアクセス可能に。
③ビジネススクールの教授が学部生にもオープンなコースを開講。


学部からビジネスを学ぶことに関して
・実際、大反対。リベラルアーツの伝統は大切だし、守るべき。
・True Liberal Arts Education は、ハーバード創設以来最大の強み。
・提供するコースは、テクニカルな部分ではなく、アカデミックな(社会科学的な)もの。
・たとえば、ビジネスの歴史、イノベーションとは何か、リーダーシップ論、アントレプレナーシップとは等。


HBSへの出願に関して
・Director of Admissionがやったこと:合格者の前で、合格者のレジュメと不合格者のレジュメを持ち出し、かき混ぜ、「これで、みなさんがどっちのパイルにいるのかを判別するのは不可能でしょう」と言い放つ
・つまりレジュメごとき(成績や仕事経験)では差がつかない
・何が「光り輝いているか」
・自分を他とdistinguishする、特別な経験、技能が必要。
・そしてそれらは、"spark"、つまりある分野や社会問題に対して生まれる情熱に基づく、独創的なアイデアの上にしかあり得ない。
・2+2 Program: 何度でもアプライでき、回数は合否に左右しない。学部3、4年でアプライし、卒業後2年間社会人として経験した上でMBAプログラムへ。(実は名前を変えただけで昔からあった。「名前によるブランディング」はビジネススクールの真骨頂」らしい笑)


Social Enterpriseに関して
・今後数十年で最も伸びる、最大のビジネスチャンス。
・従来のNon-profitは寄付や基金など外部に頼る分脆弱、Social Enterpriseはself-sustainableだか、決してprofit-maximizingでは無いと言う特色を有する。
・今後、ベンチャーの5倍の金がSocial Enterpriseに流れる。単純に、ものすごいチャンスのマーケット。
・自分が情熱を持って取り組める社会問題を探すこと。「オレなら誰よりもいいソリューションを提供できる!!」という思い、アイデアが第一歩。


いろいろと興味深いことをおっしゃっていたので、いくつかピックアップして列記しました。

「学部でビジネス(のテクニカルな側)なんて学ぶ必要はない」
「ビジネスでEntrepreneurとして成功したいなら、リベラル・アーツのなかで、まずある社会問題に関する情熱を見出すことが大事」
「その社会問題にオレなら誰よりもいいソリューションを提供できるという自信とアイデア」
「今後Social Enterpriseには、ベンチャーの5倍の金が流れる」

等など、学部生にとっては非常にencouragingな内容で、評判もすごく高かったです。