Nameless teacher, -2ページ目

Nameless teacher,

名もなき塾の先生の、名もなき授業。

「先生、質問いいですか!」
「はいはい、どれ見して」
………
「だからここがこうなんのさ。OK?」
「あーなるほど!わかりました!ありがとうございます!」
「(やれやれ)」
「先生、ここわかんないんですけど…」
「ありゃ、はいはい、どれー」
…………
……

質問責めに合うryosukeです。

期末試験期間ということもあり、振替授業のために早く教室に行ったり、普段とは違う日にいたりすることが最近多いです。

振替、結構大変なんです。

中学生と高校生、あるいは学校ごとでも時期が微妙にずれてるもんだから、いろんな日にいろんな時間に振替が飛んできます。そのせいでほぼ毎日教室にいる羽目になってます。

「あれ、先生って何曜日にいるんでしたっけ?毎日ですか?」違います。

毎日のように顔を出してるとこんなことも聞かれます。流石にいない日もあるよ……

同時に、生徒の自習スペースもいっぱいです。
ついでに言うと授業スペースもいっぱいです。

ずーっと集中してやってる子、友達と答え合わせしながらやいのやいのやってる子、力尽きている子…閉館時間ギリギリまで粘って自習してる子も少なくないです。みんな頑張り屋だ。

頑張り屋は先生にも積極的に質問してきます。

僕は長くいるせいか生徒にも割と覚えてもらえているようなので、質問が沢山飛んできます。授業中の空き時間だろうと休み時間だろうとお構い無し。

勉強熱心なのはすごくいいけどちょっと手加減して…

生徒の敵、期末試験が迫っているとなればもうなりふり構わず、わからないところは虱潰しに!ってところなんですかねぇ。素晴らしい熱意にはほんとうに脱帽です。

(その熱意をいつも持ってて!って言うのは小言かな?)

最近はもう、質問されるのはちょっぴり楽しみすらなってきてます。普段持ってない子とかも聞いてくるから話すと楽しくって。

いつでも質問してきてくださいな、です。

p.s.
読んでくれた方、ありがとうございます。いいね、コメントとかも投稿して下さると泣いて喜びます。お時間あればぜひお願いしますm(_ _)m
「んーここも違うよ、これ問題文読んでる?否定文だぞ。あ、こいつもだ。」
「えぇ……まあ、はい…。」
「どうしたんだ?いつもはこんなミスしないのに。」
「まあ、そうですけど……」


なかなか思うように点が上がらない子を受け持つryosukeです。

うちの塾には真ん中~ちょい下くらいの成績の子がよく来ています。

ただ、成績が悪くても元気がよくやる気に溢れている子はたくさんいます。毎日自習に来る子や、話を聞きながら黙々とメモを取る子、ガンガン質問しに来る子………いっぱいいます。

冒頭で紹介したのは、受け持ってる中でも1番元気が良く、演習をバリバリこなすものの成績は中の下くらいの受験生です。

この日はどうやらテンションは相当低めの模様。凡ミスの嵐、ずっと暗い表情、発信も少ない。すごく心配でした。


「今日すごく元気ないなぁ。どうした?なんかあったんか」
「まあ、色々あるんすよ。」お茶を濁す。
「そうかあ…大変だな」
「いやまあ…中1の子に、こないだ、告白されちゃって…。」
「ほう。」
「もう卒業じゃないですか。会えなくなるじゃないですか。無理だなって思って断ったんですよ。」
「ほう。」
「悪いことしちゃったかなってずっと悩んでて……」


なーーるほどね。

成績+恋愛のダブルパンチとなりゃそりゃ凹みますわな。

中3と言ったら相当多感な時期。受験勉強のストレス然り、人間関係のストレスもまた然り。

とてつもなく大変な時期なんだなーってしみじみと思いました。ついでに、サポートが大切になってくることも噛み締めました。

一通り相談に乗ってあげたら少しは元気でたみたいです。夏期講習前だったのでその話をし、授業はおしまい。

全部終わって片付けしてると、裏紙(計算用紙とかもろもろで使うのです)にこんなのが。



なんかほっとしますよね。単純に元気になってくれて嬉しかったです。

頑張る子には、勉強面もメンタル面も全力でお手伝いしてあげたいなと思いました。

頑張れ、受験生。
入試まで、あと半年。
夏期講習の時間割。

「小学生、小学生2人、高校受験生2人、高校受験生と高校生、大学受験生2人、もう一回、高校生2人…体力もつかねぇ」
「先生なかなかハードですねぇ」
「ですね〜後半はもうちょい楽になる………訳ないなこれ」
「???」
「この子………化学ですって。」


大の苦手の化学の授業を5コマこなす羽目となったryosukeです。というかでした。

相手は講習以外の通常授業でも受け持ってる子です。

化学、ほんとうに苦手だったんです。元素記号を覚えたはいいもののなかなかついていけなかった悪夢の高校時代が蘇ってきます。

果たして、そんな体たらくで教えることが出来るのか?

かの遊戯王のネタバレのようにはなりませんでした。
(次回、○○○ ○○)

いやーほんとにどうなるかと思いました。

何せ分野が暗記必須の無機化学。

僕は内容はそれほど突っ込まず(そもそも大学受験生だから演習メイン)、進路相談やら勉強法やらの方でサポートが多かった印象です。


何が言いたいかというと、オールマイティにどの科目もこなせる人ってつくづくすごい。

何が来ても大丈夫なように、もっと勉強しなきゃと感じさせられました。
夏期講習中のできごと。

「〜〜〜キャッキャッ」
「…………(書類を書きつつチラ見)」
「(ヒソヒソ……)」
「…………?(ちょっと静かになった)」
「先生!先生って好きな人いるんですか!?」
「(椅子から転げ落ちる音)」

唐突かつ残酷かつ無邪気な質問に心をえぐられるryosukeです。

中学生の女の子たち数人集まるとすぐこんな話になるみたいです。

受験生勉強は?という質問は断じて受け付けないそうです。それよりも人の恋愛事情が気になるそう。頼むからほっといて欲しいもんです。

恋愛事情以外にもちょいちょい雑談するのですが結構面白いもんです。

部活のこと、担任の先生のこと、家族のこと。

彼らはとっても饒舌です。ほんっとによくしゃべる。

自習しているところを覗きに行くと大概話に捕まります。やれ課題が多いだの宿題が終わらないだの。

受験嫌です〜……なんて言い出す子も。

一生懸命やってるからすごく応援したくなります。疲れてるだろうに自分のアタマをいじめまくって。

そういう時は頭を撫でて上げます。
男子でも女子でも。
あ、ロリコンじゃないですよ。

頑張ってる子は応援してあげます。全力で。

でも恋愛沙汰は首突っ込まないでね。


「○○さん、こんにちは。今日から担当をさせていただきます、ryosukeといいます。よろしくお願いします。」

「あ、はい、よろしくお願いします。」

「こっちね。」

「はい。」・・・・・・

 

 

 

「○○くん、こんにちは。始めよう。」

「え~部活疲れたんですけど」

「練習きつかったんか?今日暑いしなぁ」

「そうなんすよ!顧問が突然外周やるとか言い出して!」・・・・・・

 

 

 

個別指導塾の他愛もないワンシーン。

 

 

はじめまして。いやもうほんとはじめまして。

 

東北のとある個別指導塾にいる、無名の講師です。かれこれ3年目です。

気軽にryosukeと呼んでくれたらうれしいです。

 

人見知りで、寂しがり屋です。

 

勉強が得意で、子供が好きで、教えるのが楽しくてやってます。

 

歳は秘密です。生徒に歳を訊くと5歳増しくらいで返事してくるので困ってます。

 

つらつらと更新していきます。

これからどうぞよろしくお願いします。