【2種類の体幹トレーニング】
前回の体幹トレーニングの記事で、
『体幹トレーニングはもうちょっと抽象度が高い内容から考えた方が、その方にとってのエクササイズの優先順位がはっきり見えてきます。』
と締めくくりました。
何を言いたいかと言うと、
「体幹トレーニング」という括りの
トレーニングを行う際、
なんでもかんでも
「体を固定すること」
ばかりやっていませんか?
ということです。
体幹トレーニングと言うと、
大体の場合、ふらつかないようにガチッと体を固定してフォームが崩れないように耐える。。。ふらついたらアウト!
みたいな内容になりがちです。
しかし、
もう少し俯瞰した(抽象度を高くした)所から
体幹トレーニングを考えてみましょう。
すると、体幹トレーニングを行なう
そもそもの目的を考えることになります。
その大きな目的の一つは、
『体を安定させること』
です。
そして、今度はそこから
少し掘り下げて(少し具体度を高めて)、「安定」って何?
と考えます。
すると、
「多少フラついても倒れなければ安定している」と言っても良いのでは?
(その根拠は長くなるのでここでは割愛します)
という解答にいきつきます。
すると、
体幹トレーニングには、
「体を固定することで体を安定させる」内容
と
「体を固定しないことで体を安定させる」内容
(あるいはその混合)
の2つの答えにたどり着きます。
そして、そこから再び俯瞰した(抽象度を高めた)所から考えます。
すると、
そもそも
「何のために体を安定させるのか?」
という話になります。
以下、具体例で説明します。
目的はスポーツパフォーマンスアップ。
競技はサッカー。
『サッカーで当たり負けしない安定性をもっと身につけたい』
この目的でトレーニングメニューを組み立てる時、
サッカーで当たり負けしないためには、どのような要素(構成要素)が必要か考えることから始めないとなりません。
その時、力強さや筋力に目が行きがちです。
それもある程度のレベルで必要なのは大前提。
しかし、サッカーの試合で
「体を固定することで体を安定させる」
シーンはほぼありません。
ということは、
「体を固定することで体を安定させる」
体幹トレーニングのみでは、
『サッカーで当たり負けしない安定性をもっと身につけたい』
目的に近づくには鍛える要素(構成要素)が足りません。
その要素(構成要素)を欠いた体幹トレーニングをしているその選手は、フィジカルの上限が高まりにくくなってしまいます。
競技レベルが高まる程、その差がパフォーマンスの差として現れます。
〈プランク。体を1枚の板のように固めてキープする、定番になりすぎた「体を固定することで体を安定させる」エクササイズ。一般的な認識では腹筋群を狙うやり方。それを2〜3分もキープすれば中々効いてきます。バリエーションとして、片腕や片脚を浮かしたり動かしたりします。何を意識して何を認識するかで、同じように見えても内容はガラリと変わります。場合によっては、やればやるほどパフォーマンスが下がる「マイナスの学習」になってしまう〉
さらに話を進めると、そもそも
『なんでサッカーで当たり負けしない安定性が必要なのか?どうなったら当たり負けしないと言えるのか?』
などを考えた方が良いですが、今回はここまでにします。
サッカー選手を例に出しましたが、
トレーニングの選択の際、他のスポーツでも、ダイエットやボディデザインでも同じ考え方(抽象度を高める考え方)をした方が良いと思います。
色々な発想で、頭も体もを柔らかく使いたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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