駐輪ラックとアイネクライネ | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

昨日と打って変わって、今日は肌寒い雨になった。
天気予報によると、水曜日は冬の気温になるらしい。
寒い寒いと散ってゆく桜もかわいそうな気がするな。

お休みだった昨日は、普段より早めに起動した。
洗濯をすませていつもの公園に着いたのは9時10分過ぎ。先週に引き続き、桜はまだ十分見ごろだった。

自販機で買った缶コーヒーを一口飲み、煙草を一服してから、読みかけだった伊坂幸太郎の『アイネクライネナハトムジーク』を開いた。
本年(2019年)9月には映画公開が決まっているらしい。

僕の好きな伊坂幸太郎。中身に期待して長らく買わずにいた小説だ。そんなことしないで早く買って早く読めばいいじゃん。
いや、僕はショートケーキのいちごは最後の方に食べるタイプなのだ。



まだ読み終えていないけど、期待通りとても面白いから読書日記では高得点になることは間違いなさそう。

1時間半が経過。気分転換に読書を中断してBOOKOFFに向かった。まだ読んでいない文庫本が2冊あるのだけれど、余裕のある買い方をしようと決めた。

購入候補に目星をつけてから100円コーナーをくまなく見ながら、3冊を手にした。

『群青のタンデム』長岡弘樹
『架空の球を追う』森絵都
『惑いの森』中村文則

どれも購入候補に入っていないものだったけど、108円だし作家は間違いないし。
最近の僕は薄めの本が大好きだ。

その3冊を手にして再び通常の売り場に戻り、候補の一冊を手に取った。

これ、この間も見たんだよなあ……100円コーナーに並ぶまで待っちゃおう!
そう、まだ読んでいない本が複数あると、この余裕ができる。

ふと気になり時計を見る。
あ、30分が過ぎる!

駐輪ラックに止めてあるのだけれど、そこのラックの仕組みがどうもよくわからない。

僕の知ってるラックは無料の時間はランプがつきっぱなしなのだけれど、そこのはすぐ消える。
引き出すときもちょっと引っかかる感じがするのだ。

駐輪無料が30分なんて短時間は考えられないけど、用心に越したことはない。
100円古本を買って駐輪代を取られたら悔しいことこの上ない。

そして引っ張り出そうとしたら、ガツンと音がして引っ張り出せなかった。

あーあ、間に合わなかった。
僕は小銭入れをフリフリしながら精算機に向かった。

番号を押せとアナウンスされたので押した。
精算金額0円だった。

あーなるほどそんなラックだったのか。ラックの列と列あいだにたくさん自転車が止めてあるのはそのせいだったのか。

3冊購入で袋は不要と伝えたので裏表紙の値札一冊一冊にシールが貼られる。それがちょっと気になった。

森絵都の『架空の球を追う』はハンドラベラーの小さなシールだったので本に直接貼られたに等しい。公園で剥がしにかかった。

シールが取れたら105円のラベラーシールが出てきた。もちろんその下からは最初の値段シールが。

紙芝居かッ!

ずいぶん長いことあの店にあったんだなぁと思ったけど、見かけた記憶はない。森絵都はチェックする作家さんに入っているから不思議だった。

それも剥がしにかかったけれど、うまく剥がれるはずもない。
ドライヤーで温めてから剥がすべきだったか……。

でももう遅い。帰ってから消しゴムとティッシュで取ったけど、気になる。
108円だから缶コーヒーより安いんだけど、本を大事にする性格は10代の頃から変わらない。

公園でふたたび『アイネクライネナハトムジーク』を開いた。
一気に読み終えようかとも思ったけど、残しておいた。

スーパーではグレープフルーツサワーと豆乳と甘酒だけ買って荷物を置きに帰って、近所のセブンイレブンで「レバニラ炒め」と「ソーセージ」を買った。この2品はお気に入りだ。

そして今夜は、「レバニラ炒め」と「チョリソ」と「焼き明太子」を買った。
スーパーではなく2日続けてセブンイレブンは極めて珍しい。

2日続けて平熱を示した。
鼻水と咳は出るけど、やっと治るかなぁ。


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