強い気持ちで攻め続け、ミスをしなかったものが勝つ
まさに一年後の平昌での熾烈な戦いを象徴するものとなった四大陸選手権
表彰台に乗った3人の選手の戦いは素晴らしいものだった
羽生選手が切り拓いたハイレベルな真・4回転時代
常に限界まで挑戦しないとたちまちおいていかれるような状況の中で
今回羽生選手の気持ちの強さを改めて思い知らされた
伸び盛りの若手の選手たちが自分の後ろに迫って来る勢いを肌で感じながら
彼は何を思い、何を見据えていたのだろうか
追い込まれた時の羽生選手は強い
去年のGPFのフリーのようにこれ以上はない程のプレッシャーがかかる場面でも
ショートでミスをして崖っぷちに追い込まれた時も
様々なものを抱えたまま
自らを奮い立たせてただ一人リンクに出て
自分の演技を最後までやり抜く勇気と強靭な精神力にはいつも驚嘆させられる
その時最後にそっと背中を押してくれるものは
ある時は燃えたぎる闘志であり、
ある時は周りへの感謝の思いであったりするのだろうか
どんな状況であろうとも場に呑まれず
自らをコントロールする精神力が要求される繊細で過酷な競技
いつも同じ状況ではないから
その時その時対処できるようになるには場数を踏んで経験値を上げていくしかない
今回はまさに平昌への絶好のシュミレーションだっただろう
今回の彼のフリーの演技は
逆境を乗り越えていくしなやかな強さを見せてくれた演技だった
演技前の表情からは
ショート3位の悔しさによって
絶対に勝つという強い気持ちが彼を支配していたようにも見えたけれど
柔らかな音楽に合わせたHope&Legacyの演技はふんわりと柔らかさを残したままだった
彼自身の内面の世界に招かれるようなHope&Legacy
彼が見せてくれる世界は
スケートを通して今まで彼が経験してきた様々な喜びや悲しみ、苦しみ
すべての感情が愛おしく大切なものとして温かい彩りを見せている
そして、その世界は彼の今までのスケート人生だけでなく
これから新たに書き換えられていく希望の未来でもあるのだろう
内に静かに闘争心を燃やしながらもあくまでも冷静に
ミスをリカバリーするために
途中で急遽構成を大きく変えるという難しいことをさらりとやってのけた彼の
すべり終えた時の表情はやり切ったという満足感と自信に満ちていた
ああ、これが自分を惹きつけて止まない、アスリートとしての羽生結弦という人の強さと魅力なのだなあと改めて思う
ひとつの試合が終わった瞬間からまた新しい試合への始まりとなる
ショートの結果もフリーの結果も
うまくいったこともうまくいかなかったことも
すべては次の経験を導く糧となっていく
平昌へと向けて大きな収穫を得たという彼は
悔しいと言いながらもどこか清々しい表情が印象的だった
「今までで一番楽しかった銀メダル」
その言葉には未来への想いが詰まっている
彼の目指しているゴールへ至る道のりは幾通りもあるかもしれないけれど
どの道をたどることになったとしてもきっと近道も遠回りもないのだろう
「自分の限界に挑戦している感覚が一番好き」
どんなに険しい道でも
先が見えない道でも
その先に待つゴールを信じて
彼は乗り越えていく力を持っている
「もっと強くなりたい」
その思いによって彼はまた強くなっていく
そして彼のライバルたちもまた強くなっていくだろう
そうやってお互い刺激し高め合いながら
その戦いを制し表彰台の真ん中で微笑む彼を楽しみに待ちたいと思う
~皆様へ~
ご無沙汰しております
ちょうど四大陸が始まる頃に体調を崩して数日寝込んでいました
情報をほとんど追えないまま、男子の試合だけはなんとか見ることができました
体調はほぼ回復しましたが
先月異動後から自分の中で仕事がかなりの比重を占める状況がずっと続いており
自分のペースでできる範囲でブログを続けていければと思っています
皆様のところもタイムリーに行けないかもしれませんが
可能な範囲で遊びに行かせてもらえればと思っています
どうぞよろしくお願いします








