2001年9月9日
今日は朝からやけに忙しい。
部屋に散らかった私物をまとめてチェックアウトの準備をした。
チェックアウトは11時と急に言われたので、焦っての準備となったのだ。
(大人になってそのくらい時間が当然だと知ったが、学生身分では知る由もない)
なんとか身支度を整え、ゲストハウスを後にする。
大きなバックパックは邪魔なので、STARFERRYに乗り香港島へ向かい、香港駅のコインロッカーに荷物を預けていつものカフェへ。
お世話になった仲良しのおばさんはおらず、残念ながらお別れを言うことはできなかった。
そこから空港までバスで友人をお出迎えに。
数少ない大学の友人が留学先で知り合った彼女に会いに香港に来るそうなのだ。
バスは33HK$。実に中途半端。しかもちょうどを支払わないといけないらしく、お釣りもでない模様。
残り3$が手持ちなく困っていると後ろの見ず知らずの女性が支払ってくれた。
丁重にお礼を言い、勝手ながら甘えさせていただくことにした。
ぼんやりと景色を眺めていると空港に到着。
予定よりも早く友人を乗せた飛行機は到着するようで、到着ロビーで待つが一向に出てこない。
とその時、同世代の女性も同じように首を長くして誰かを待っている様子。
見知らぬはずだが、なぜだかこの女性が友人の彼女であることが勘でわかった。
もちろん携帯を持たない旅、友人と連絡は「空港の到着ロビーで待つ」だったので、
彼を待つ以外に選択肢はないわけで、彼女(らしき)姿は待つ身としては励みになった。
しばらくすると彼女の携帯が鳴り、そしてそれに出た。
ふと彼女が顔を上げ周囲を見回し、僕と目が合った。
小走りで近づきおもむろに携帯を私に渡した。
電話口は友人であった。
どうやら僕の特徴を伝えたようで、彼女は迷うことなくその特徴の男を見つけたわけだ。
友人の電話により3人がようやく対面することができた。
再び今度は3人でバスにより上環へ向かう。特に目的があったわけではなく、周りにも何もないので、九龍サイドへ戻り、中華料理のファーストフード店で短い再会を喜んだ。
残念ながら、この日は香港を離れる日
飛行機の時間も迫っていたため、完食とともに店を後にした。
ロッカーで荷物を取り、そのままエアポートエキスプレスで本日2回目の空港へ行く。
空港ではぎりぎりとなったため、急いでチェックインと出国審査をし、ターミナルへ滑り込んだ。
夜だが、人は多い。
公衆電話を探し、実家と友人に香港を経つことを連絡した。
1つ目の国を後にし、日本へ戻るわけでもなく新たな国へ
香港で手に入れた格安航空券はエミレイツエアライン。
香港までのエアインディアとは全く違ったきらびやかで座席背面には1席に1台モニターが付いているという代物
(エア・インディアそんなものなかった・・・)
2時間半のフライトで真夜中のタイ・ドンムアン空港に到着した。
機上、隣に座ったセレブ夫人と少しの会話を楽しんだが、こんな汚いバックパッカーともコミュニケーションを取ろうとするとは
本当のお金持ちは心も広いのだと感じた。
夫人はそのままバンコクでは降りず、ドバイに向かうそうだ。
僕の目的地にはドバイはない。だから、一期一会の楽しいフライトの友ということになった。
バンコクは既に午前0時を回っていた。
長い、香港のバックパッカーはようやくタイに到着し、ここから本当の旅が始まるのだと感じた。

















