私たちの思考 | 意識が世界を創っている

意識が世界を創っている

心と身体のつながりを日々研究中
面白いことをみつけたら不定期でつぶやいています

私、もう自分の考えていることが現実になっても

それを否定しないで受入れようって決めました

 

そう静かに語った彼女は年の頃なら20代前半

背が高くすらっとして歩く姿も美しいお嬢さんだった

 

ちょっとしたことがきっかけで十数分の駅までの道のりを

一緒に歩くことになった私たち

他愛もない会話をしているなか、いきなり彼女が言ったのだ

 

何かの話の流れだったのだろうが

そのセリフがあまりに印象的で直前の会話を忘れてしまった

 

少し間をおいてようやく私が答えた

「素晴らしいですね、それはとても素晴らしいことです」

「はい、今まで助けられたりいろんなことが叶ったりしていて

その度に『これはたまたまだ』とか『こうしたからこうなったんだ』って

いろいろ理由を探していたんです。

なんだか、自分の考えたことがそのまま現実になっているんだっていうことを

認めるのが怖かったというか・・・でも、今日からそれをちゃんと

認めよう、自分に許そうと思いました。

これは私たちがもともと持っているものなんですよね」

 

一言一言考えるように静かにそう話す彼女の話を聞いていて

なんとなく今まで苦しんでいたものを手放したのだなと思った

 

初対面で彼女のことを何も知らない

それでもこれからあなたはますます幸せになるわねと

確かな確信とともにそう言添えて駅で別れた

 

左右に分かれた途端

「あの言葉を聞くために今日ここに来た」という思いが浮かんだ

ハッとしてすぐ振り返ったが当然彼女の姿を探すことはできなかった

 

天使・・・「天からの使い」はその姿も様々だと聞く

彼女は今夜の私にとって確実に天使だった

 

 

 

人間の思考は二つの側面を持ちます

一つはすでにあるこの世界に対しての思考

そしてもう一つは

世界を創造していく思考

 

すでにある世界に対しての思考とは

科学で説明できる世界です

 

植物の種子を土に蒔いて

水をやり養分を与えるとそれはやがて発芽し

成長して実をつけ再び子孫を残す準備をして枯れる

 

科学はその過程を説明できる

それがすでにある世界に対しての思考です

 

しかし科学は

「なぜ種子が芽吹くのか」に対しては何も説明できません

いくら「水分が・・」とか「土中の窒素とリンが・・・」とか細かく説明しても

どこまでいってもそれは『すでに与えられた世界』の範囲での説明です

 

そうではなく人間が持っているもう一つの素晴らしい側面

種子がそこに在ることを創造できる思考

を持っているということです

 

ちょっと聞くとまるで手品のように

何もない空中から種子をポッと出現させるかのような物言いですが

端的に、ありていに言ってしまえばそうですし

でも実はとても深いところから出てきた物言いでもあるのです

(自分で『深い』って言っちゃうところが浅はか)

 

それは本当に注意ぶかく通らなければならない狭き門で

 

気を許せばすぐに「引き寄せ」的な思考となり

そうなった途端あっという間に

今まで慣れ親しんだ三次元の物理だけに囲まれた

元の世界に戻ってしまいます

 

それでももちろんいいのかもしれないけれど

 

どうせならせっかく私たちが持っているもう一つの素晴らしい側面を

思い出して使ってみるのもいいかもしれません

 

少なくとも偶然に出会ったあの女性は

その側面に気づいていました

 

そこに若干の恐れがあったのは

長い間私たちが慣れ親しんだ世界が

あまりにも片側しか使ってこなかったから

 

考えが現実を創造するなんて・・・と

自分を信じることができないまま

すっかり忘れきっていたもう一つの側面に

アクセスするときに起こるちょっとした不具合だったのでしょう

 

 

例えば「うれしい」という言葉を言ってみてください

自分の中に少し変化があるのがわかりますか?

 

最初はわからないかもしれません

でも、何度か言ってみてください

そーっと胸の内を観察しながら・・・

 

「あれ?そういえば少し・・」と何らかの変化をほんのわずかでも

感じられたあなた!

 

そこが量子場なのです

気のせいではありません、確実に変化しているのです

そしてその変化を日々感じていれば

やがてそれをもっとはっきり感じられるようになっていきます

 

そうするとそれは確信へとなっていき

あなたの現実を育て始めるのです

 

それが私たちが持っている今だ眠れる力

創造の思考であり、創造する知性なのです