僕は23歳、既婚、子供2人の鳶職です。

いつものように朝朝礼をして、いざ仕事開始!!
その日は地上7mの高さで足場板を使ってステージを組んでいた。
鉄骨の梁と梁の間に6mのパイプを這わせ、その上に4mの足場板を引いていき、番線で結束していく。という至ってシンプルな作業であった。

単純な作業というのもあり、僕は完全に油断していた。淡々と足場板を引いていくのだが、僕はふいにバランスを崩してしまった。
危ないっ!と思い、前のめりの体制で足場板に手をつけた。その時、その足場板は半分しかパイプにかかっておらず、足場板は僕が手を乗せた重みで一気に天秤をくらい、僕は完璧に体制を崩し、グングン下に落ちていく。自分の視界がスローモーションになり、どこかに顔面を強打したところで、記憶は無くなった。

気づけば台車で運ばれていた。仕事場の上司達からの「大丈夫か?」「意識あるんか?」などの声が聞こえたが、何も返事ができなかった。
そして、再び記憶を失った。

そして、次に意識を覚ました時には病院の緊急外来のベッドの上。
足はギブスの様な物で固定されていた。
病院の先生いわく、僕の地元の病院に移送し、そこで手術を受けるのが的確とゆあれ、次の日に移送されることとなった。

とにかく足が痛い。記憶がない。
の不安だらけで、頭がいっぱい。
痛くて、痛くて、夜も眠れない。
こんな痛みが続くならいっそ切断してほしいとさえ思えた。

その日はあまりの痛みで全く眠れなかった。