読んだのは小説だったのか、手紙だったのか。そう思ってしまうくらい手紙には物語があると思った(もちろん読んだのは小説で物語があるのは当たり前だが)。

この小説が刊行されたのは2004年。その頃はメールが主流だっただろうか。
今となってはLINEが普及し一文毎、或いは単語毎で気軽に気持ちを伝えられるし相手にリアクションを示すことができる。だからこそ手紙の一語一文一通は相手の心の奥まで届きやすくなっていると思う。


LINEに限らず、紙に頼ることがどんどん無くなっていく時代にあっても、重要な、特に要件よりも気持ちを届ける必要があるものが無くならない以上手紙の文化は無くならないし、価値もあり続けるんだろう。



手紙の良さ、小説のよさ、どちらも感じられる話だった。



#代筆屋
#辻仁成
#読了
#読書
#読書記録 
#読書好きな人と繋がりたい 
#book
#bookstagram 
#ランニング読書家