スピン/spin 創刊号 読了

冷静と情熱のあいだRossoを読み終わり、普段ならそのままBluを読むところだが、スピンを挟んでみた。

このスピンは、河出書房新社が2026年に140周年を迎えるにあたりカウントダウン企画として年4回、16号限定の季刊誌である。そしてこれがその創刊号となる。

スピンの名付けは恩田陸さん。
スピンは書籍専門用語だとしおり紐のこと。
忙しなく流れる日常に「栞」のように挟まり、読者の日々に少しの「回転・変化」をもたらす雑誌を目指したい、とのことらしい。

読んでみて、実際その通り日常の「栞」となり得る一冊だったように思う。

エッセイ、短編、連載小説、ショートショート、書評等のバラエティ豊かな内容で、最初から読んで良し、気分で読みたいところを読んで良し。尚且つ書きあげている方が豪華すぎる。これだけの方が書いていて税込330円は破格すぎる。

あまりにも掲載内容が豊かで個別の感想を書ききれないので、中身は実際読んで体感してもらえたらと思う。

内容の豊富さとは別に、この季刊誌の特徴に「紙」へのこだわりが高いことが挙げられる。

めくってみてわかるように、表紙、目次、本紙の質感が全く違っており、それらは在庫限りの貴重な紙だったりする。そしてその紙がどのような素材なのかも紹介されている。

電子書籍をほとんど読まず、紙本ばかり買う私には垂涎ものである。



あと15号、3ヶ月に1度、日常に栞を挟む機会ができたのがこの一冊を買ったことの最大の収穫かもしれない。


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