読書感想文第2回は
流浪の月 です!↓
2020年の本屋大賞を受賞した名作です(^ ^)
ここ最近、
『博士の愛した数式』『蜜蜂と遠雷』『ゴールデンスランバー』と
本屋大賞受賞作をいくつか読んんでいて、普段は文庫が出てから買うのですがどうしても気になってしまい、読んじゃいました笑
メインの人物は 最初9歳の少女と19歳の男子大学生。
ほとんどが少女目線でストーリーが進んでいくのですが、その少女の両親がちょっと「浮世離れ」したお父さん、お母さんみたいで、「マイペースすぎてやばい人」なのでした。この、「浮世離れ」を「マイペースすぎてやばい人」って言う表現めちゃめちゃハマりました(≧∀≦)
マイペース過ぎてやばいと浮世離れしちゃうんだ!!って、新たな発見です
その少女と男子大学生が公園で出会い、しばらく一緒に過ごすのですが、、??
そもそもその設定が強烈な感じなのに、一緒に過ごしている二人の関係がまた面白い!!
どんな生活だったかは読んで頂くとして、、
その後、一度別れた二人はまた再開を果たすのですが、
そこからがこの小説の凄さが凝縮されている感じ。
ストーリーの凄さはまた読んで頂くとして、、笑笑
読了してみて一言↓↓
「こんなにも名前のない関係性、感情を表現できちゃうのすごすぎ!!」
メインの二人の関係性がそもそもなかなか簡単に当てはまらない!
更に周囲の人物の日常もなかなか、すごい濃い
そして、関係性が簡単ではないからこその二人の感情の行き場が見つからない。
帯にも
愛ではない。
けれどそばいいたい。
と書いてありますね。
ほんとにこれは何て言葉で表現したらいいんでしょう?
あともう一点、感じたこと。
善意が必ずしも当事者を救うとは限らないこと。。
はじめの方に書きましたが、
少女(9歳)と男子大学生(19歳)が一緒に過ごすんです。
まあ、小説の中での世間的なリアクションは、恐らくみなさんの想像通りで物語は進んでいきます。
ただ、それはあくまで先入観であって真実ではないんです。
その出来事から少女はその後の人生で周りから「善意」としての気遣いを受けることになるのですが、、
まあ、その善意が必ずしも少女を救う結果にはならないということです。
真実は違うのに世間の感覚や常識により苦しんでいる人って気づかないだけでもしかしたらたくさんいるのではないか、
なかなかそう感じている人を見つけるのは簡単ではないでしょうが、世間の価値観や常識を一方的に押し付けるのだけはやめようと考えることができました。
こんな感じで今回は終わりにしたいと思います。
凪良ゆうさん素晴らしい作品ありがとうございますm(_ _)m