ご利用者様との初めてのお別れ
働きはじめてから約2カ月になる特養私が勤務するフロアでは5月から6月にかけて3名のご利用者様が亡くなられました季節の変わり目も影響したのか立て続けにやってきたご利用者様とのお別れにいつもと変わらずお仕事に取り組む先輩職員さんたちからもどことなく悲しげな雰囲気が伝わってきます私が出勤すればいつもの場所に座っていてくれる私が話しかければ言葉や笑顔、視線を返してくれるそんないつもの日常が大きな前兆もなく突然消えてなくなってしまう私が足を踏み入れた世界には普通や当たり前の日常はいっさいなく今日、この瞬間こそが最後になってしまうことだってあるのだと強く深く実感させられましたお仕事を始めるにあたり特養で働くということはご利用者様の最後の瞬間まで寄り添わなければいけないのだと私なりに覚悟を決めたつもりではいましたが覚悟に従うことなどやっぱりできませんでした施設の理念のなかでは”クライアントに提供すべき価値”というのが7つ提唱されていて、その中に「ご利用者には輝きの一日 を」「職員には やりがいと成長の場 を」というものがありますどんなに悲しくて辛くて考えたくなくてもいつかは必ず訪れてしまう大好きなご利用者様とのお別れ今の私にできることはまだほとんどありませんがご利用者様の日常が輝くようそして自分自身も成長していけるよう希望と根性をもって一歩一歩前へ進んでいくことを改めて胸に誓いましたどんなに疲れていても自分の不甲斐なさに落ち込んでいてもイヤな出来事があってもご利用者様の前では絶対に明るくいよう心からの笑顔、微笑みを心掛けようご利用者様のためなら時には真剣にぶつかろうそして「次はないかもしれない」という想いを心の片隅にとどめながら一勤務一勤務 悔いを残さないようにお仕事に励んでいこう一人の人間としてだけではなく一人の介護士としてご利用者様のお看取りに関われるよう今後は施設の勉強会などにも参加をしターミナルケアについても学んでいかなければいけないと考えています今はちょっと踏ん張り時ですがんばります!