Silly love songs が自身への批判を逆手にとって開き直って書いた、ある意味ひねくれた曲だったのに対し、おなじSpeed of Sound のラストを飾る本作はリンダさん、家族愛の温かさ、美しさを歌い上げたまっすぐで素直な曲。Silly~と対になる曲として理解している。
Sunlight morning glory と Moonlight on the water の昼夜対比となる情景描写が美しい。
Sun もMoon も星だが、2つを出すことで朝→夜の時の経過をあらわすとともに、星の光はなのでnever dies 、never fades away ともつながってる「永続性」「不変性」も表現し、自身も絶対に変わらないスタンスでいたい、という強い決意を感じる。
のちのGolden earth girl と出だしのメロディが酷似しているが、主題がリンダさんの同曲と比較して、テーマの抽象度が高くスケールが大きい。ダメなものはダメとハッキリいえる間柄のelvis costerro がカバーしていることから、elvis の評価も高いことがわかる。elvisのカバーバージョンは粘っこく熱く歌い上げていることと比較すると、McCartney が曲の壮大さを伝えるために甘くなりすぎないようにあえて淡々と歌っているのがわかる。はじめて聞いたときは、主題は素晴らしいのになぜ棒歌いにするのか、と疑問に思ったぐらい淡々と歌っている。
御得意の後半にいくにつれ変化を増すクラシック調のアレンジが美しい。ブラスを皮切りに入ってくるストリングスと、最後のコーラスだけ変化させたストリングスのメロディが 奇を衒わない歌詞を引き立てる。
Love, faith and hope are beautiful と歯の浮くようなことを言い切るストレートな歌詞が好きだ。