誤解を承知で言わせてもらう。


野党やマスコミは自衛隊いじめは止めろ!


わが国の防衛を担う自衛隊に対して、あまりにも不遜な追求やここぞとばかりの報道には、苛立ちを覚える。確かに怠慢が起こした事故により、二名の漁師さんが行方不明になったことは取り返しのつかない過ちに相違ない。しかし、過失による事故は日常的に起こっている。


毎日新聞2/27 昨年の岡山県だけの海難事故の記事によると、

全事故54隻、人身事故42隻、死者17人 とある。


『水島、玉野の両海上保安部はこのほど、07年の県内での海難事故が54隻で昨年より13隻減少したとする事故発生状況を発表した。事故原因は「見張りが不十分」などのヒューマンエラーが7割強を占めたことも分かった。
 まとめによると、船舶の海難隻数は過去6年間で最少。しかしながら小型船の事故は微増傾向にあり、小型船事故の7割がモーターボートや水上バイクなどのプレジャーボートだった。フェリー、旅客船の事故は06年の5隻に対し、昨年はゼロだった。
 また、事故原因別に見ると、「見張り不十分」11隻▽「不適切な操作」10隻▽「整備不良」5隻――などとなっており、運航の誤りが40隻と7割を超えた。瀬戸内海全域では船員の高齢化や不足などから居眠り事故が増えているといい、県内でも2隻で発生した。
 人身事故は42件発生し、17人が死亡。荷役作業中などに多く、企業の講習会でも事故防止や安全航行を呼び掛ける。』

2003年に起こった「玄界灘海難事故」をマスコミはどう報道したか、
ネット情報を見ない国民のほとんどは、驚くような事実を知らない!

2003年7月2日福岡県沖の玄界灘パナマ船籍、韓国興亜海運社所有の貨物船「フン・ア・ジュピター」(3372トン・16人乗り組み)が巻き網漁船「第18光洋丸」(135トン・21人乗り組み)と衝突した[。「第18光洋丸」の乗組員17名が海に投げ出されたため、直後から日本の漁船の船団は救出活動を開始したが、貨物船は救助を行わず傍観していた。死者1名、行方不明者6名、負傷者2名という民間船同士の衝突事故としては稀な惨事となった。


2003年7月6日、「第18光洋丸」と「フン・ア・ジュピター」の衝突事故による行方不明者を捜索中だった水産庁漁業取締船「からしま」(499トン・16人乗り組み)が2隻の国籍不明船に遭遇した。1隻目の国籍不明船に対する回避操作中、2隻目の国籍不明船に接近されたため、衝突の危険性を回避するため「からしま」は停船した。しかし停船直後、同海域にいた韓国の貨物船「コレックス・クンサン」(4044トン・13人乗り組み)に左舷より衝突され破損・浸水した。「からしま」を除くいずれの船も海上衝突予防法を無視していた。国籍不明船は2隻とも逃走した。付近にいた同庁取締船「海鳳丸」に乗組員全員は救助されたものの、1人が軽傷を負い、「からしま」は損傷が激しく曳航不能であったので、自沈処理された。』



マスコミは、パナマ船籍の貨物船ということで事故を報道したが、実際は韓国の船であることが分かった時点でフェードアウトした。7/2・7/6共、海上衝突予防法を無視した悪質な犯罪により、日本人が7名死亡し、漁船と水産庁の捜索船が沈没させられたのにである。
しかも、韓国側から一切の謝罪も補償もなかったことは、いまだに御し難い怒りを鎮められない。

今回の自衛隊に対する報道と比較してみれば、明らかにダブルスタンダードである。

何度でも言う!
わが国を、日本国民を、命を賭して守る「自衛隊」を容赦なく貶めることが、国益につながるのか。

だいぶん前の話だが、航空自衛隊の、ある機が飛行中に故障し、住宅密集地域に墜落しかけたことがある。その時点でパイロットは脱出可能だったが、人家のない地域まで操縦し、脱出できずに墜落死した。

死を覚悟しての任務により、日本の国土と海域は守られていることを、日本国民はもっと認識すべきじゃないだろうか。



自衛隊生みの親の吉田茂は、防衛大学校の一期生の卒業生に対し、次のような言葉を贈った。

『君たちは自衛隊在職中決して国民からは感謝されることなく自衛隊を終るかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。
ご苦労なことだと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか国家が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。
言葉をかえれば君たちが日陰者であるときの方が国民や日本は幸せなのだ。
耐えてもらいたい。』


自衛隊は縁の下の力持ちではあるけんど、隊員やその家族を日陰者のようにしたらいかんじゃろ!