息を潜める
息を殺して
じっと眺める

そこにいるはず
だから
昨日の夜見たの
だから

糸が途切れる
息を吐き出す
視線を落とす

そこにいたはず
なのに
朝までいたはず
なのに

希望の灯
なんかじゃなくて
夢の灯

ただ夢の
ただの夢
息を潜めてる
雨の降り始めは
よそよそしくて
申し訳なさそうに
ぽつりと音がする

傘をさすかどうか
ためらう位の雨で
結局のところ
雨にうたれている


隙間が染まる
望まない色に
傘をさそうか
迷ってたから


唇に触れる雨は
少ししょっぱい
月が涙を流す
嘘に決まってる

外に出ないから
関係ないけど
悔しがってみる
ふりをしてみる


隙間が埋まる
僕だった破片
灰色になった
僕のかけら

ずぶ濡れになって
雨が降っているのか
わからなくなった
隙間がなくなった

悲しみしかなくて
悲しくなくなって
晴れの日を
幸せに感じた
なくしてしまう
そんな気がして

ただひたすらに
両手で支える

濡れないように
傘をさす


守ってくれる
そんな気がして

ただひたすらに
曖昧な世界遮る

失わないように
傘をさす

雨の雫が奪う
僕の何かが
欠けていく


なくした何かは
戻らない気がして

なくさないよに
視界まで遮る

僕の好きな匂い
なくなるまで


雨はやまない
曖昧なまま
欠けている