コロナで外出自粛の中
DTVで「あなた、その川を渡らないで」を観た。
観てみたいと思っていたけど、絶対泣くやつ、、
と延ばし延ばしにしてきた。

田舎に住む1組の老夫婦を15ヶ月に渡り密着したドキュメンタリー。

ハラボジ98歳、ハラモニ89歳、2人はとても仲睦まじくお揃いの服を着て、いつも手を繋いで歩くほど。
秋は落ち葉を、冬は雪を、夏は水を
いたずらに掛け合い、山へ木をとりにいったりと
いつも一緒にいる。

ハラモニが私の為に歌を歌って、とお願いすると
歌うハラボジに
必ずあなたは歌が上手ね、っと
褒めるハラモニ。

摘んだ花をハラモニの髪に飾ってあげるハラボジ。
何て素敵なんだろう、と思う。

12人中、亡くしてしまった6人の子供たちへ
当時は貧しくて買えなかったパジャマを買う。
天国に行ったら渡してあげたい、と。
何て愛情が深く、そして悲しい思い出なんだろう、と思う。

ハラボジがいよいよ寝込み、食事ができなくなるとハラモニは天国でも着れるように、と服を焼く。


まだ生きているのに、隣りの部屋にいるのに。

病院へ入院すると、死に装束の支度をする。


母が亡くなる前に、葬儀の準備をする父が嫌だったけど、これは大事な人を見送る大切なタスクなんだと、今ならわかる。


ハラボジのお墓から泣きながら帰る時に

何度も墓を振り返り

あなたが世界で一番好きだよ

というハラモニの言葉が離れない。


人間は誰もがいずれは死ぬし、98歳高齢だと大往生なんて言われたりもするけれど

間違いなく、誰かにとっては身を引き裂かれるような辛い、悲しい事であるに違いない。


そんな人生、送れるかな。






アナログだから、画面を撮るしかできなかった…。


泣きすぎたから、またクリームとか塗りなおさなきゃ。