お疲れ様でした

コロンバスサークルの最後のレースとなった中京での走り、皆さんしっかり目に焼き付けていただけましたか？引退には2通りあります。

レース前から「これが最後」と決まっている場合、レースの結果で引退が決まる場合。

コロンバスの場合はレース前から「これが最後」と決まっていたので「頑張れ！」というよりも「無事に周ってきてくれ」という気持ちでレースを観戦していました。

結果は６着。でもホントにいいレースをしてくれました。直線で一瞬「勝つ！」と思えるほどでした。

最後のレース、コロンバスをエスコートしくれた柴山君もコロンバスの力をいかんなく発揮してくれるレースをしてくれました。

コロンバスはデビューしてからなかなか勝てず、初勝利を挙げるのに実に７戦を要しました。

環境の変化がとにかく苦手で遠征のたびに体重が激減したり、厩舎にいるときも人がいる時間は前扉に背を向けていました。

競馬ではいつだって全力投球、何故かメンバーの揃ったレースに出走することが多く、ついには重賞のタイトルは取れませんでしたが、小島厩舎を支えてくれた功労馬です。

輸送しても体重が減らなかったのがこの引退レース、ってのもなんだかコロンバスらしかったな。

迎えの馬運車が到着し、デビューからずっと二人三脚で頑張ってきた担当の矢崎さんとお別れの時間。

最後に「五体満足で帰せて良かった」と。

コロンバスサークルが入っていた馬房には今日の夕方、妹のシャンボールフィズが帰ってきます。

そしてもう１頭の妹、杏姫は今週の中山牝馬Sで２０１２年をスタートさせます。

いいお母さんになって、その子供が競馬場で走る日を皆さん、心待ちにしていてくださいね。

そして先週、競走を中止したミステリアスライトですが、レース後、引退が決まりました。

競走中止の原因は後ろ脚を滑らせたことだったのですが、ミステリアスは元々、脚元が弱く、その持病の箇所も限界ギリギリだったことから急な話しになってしまいましたが、乗馬に転向することが決まりました。

オーナーサイドから余生は任せて頂いたので僕の家から２０分の場所にある「クレイン茨城」に預かっていただくことになりました。

ここにはかつて小島厩舎で活躍したサクラデインヒルや、ジールドリルのお兄さん、メイショウセキトバのお兄さん、サンマルデュークのお兄さんなども在籍していて、しょっとした小島ワールドになっていたりもします。

今までは競馬場で見るだけでしたが、これからは皆さんも直接ミステリアスライトに触れることができます。

もし、見学に行かれたときは、是非とも「体験乗馬」でもいいので馬に乗ってみてください。

ミステリアスに乗ることはできませんが、他の馬に乗ることでその料金がミステリアスをはじめ、ここにいる馬たちが元気に生きていくために必要なお金になります。

http://www.uma-crane.com/map-ibaraki/

体験乗馬も２５００円くらいだと思います。

ミステリアスライトに会いに行くついでに一日乗馬体験もお願いします。










脚元さえ丈夫だったらクラシックでも楽しめた能力の持ち主だったけど、それでもホントよくここまで頑張ってくれました。

皆さん、会いに行ってあげてくださいね！

コロンバスやミステリアスに比べれば存在感が薄かったかもしれないけど、同じ「チーム小島」の一員として走ってきたファンフェアも引退することになりました。

火曜日にすでに生まれ故郷で繁殖になるために旅立ちました。

ファンフェアが初勝利を挙げたのは昨年のダービーの日の未勝利戦。

この勝利は小島厩舎にとっても大きな１勝となったレースでした。

その日、ダーレーの総指揮者のモハメド殿下が来日していて、その時に勝ってくれたことは大きな意味を持つ勝利でした。

勝利はわずかにその１勝でしたが、あの１勝はファンフェアに感謝しなきゃならない「大きな１勝」でした。



馬房の中では一日中グルグル回っていたり、レース前に口の中が泡だらけになって自分で喉を詰まらせたりと忙しいコでしたが、これからはノンビリした生活で落ち着いてくれたらいいなぁ。

今週は一気に３頭もお別れがあり、僕も寂しい気持ちでいっぱいですが、みんなこの後も大切な仕事が待っています。

これから先のことは、今頑張って走っているコや２歳馬たちに任せることにしましょう。

今週は杏姫をはじめ、ツッチー、ラフレーズ、インディライト、サンマルデューク、バウンシングライト、ムーンベックカフェが走ります。

これからも小島厩舎の応援、よろしくお願いしますね！