リュシオル
リュシオルが今日、2012年1月19日付けで競走馬登録を抹消しました。
引退は3月、という予定でしたが、昨日、オーナーサイドから連絡があり、早期引退になりました。
先週のレースを終え、火曜日からミッドサマーと共に僕が持ち乗りすることになり、水曜日も普通に調教をこなしました。
ここ数ヶ月、なかなか調教で乗る機会がなかったのですが、持ち乗りすることになり、久しぶりにリュシオル独特の乗り味を味わった後、午後に連絡が入り、引退ということに。正直、突然だったのでビックリしましたが、最後の日にリュシオルの背中の上に居れたこと、本当に良かった。
引退後は繁殖牝馬として過ごすことになるのでリュシオルが最後に人を上に乗せたのが僕、ってことだし、それは僕にとっては思い出になります。
リュシオルはスリープレスナイトの妹ということもあり、期待も大きかったかと思います。
よく、G1馬など「背中が良くて」なんて言いますが、リュシオルは僕が今まで乗った馬の中で一番背中が硬かった馬だと思います。サラブレッドとしては柔軟性がなく、地面の振動がダイレクトに伝わるほどで、騎乗した騎手は必ずその乗り味の悪さに「怖かった」と言います。
でもリュシオルは競走馬としては恵まれてるとは言えない体の硬さを気力で克服して頑張っていました。
「もし体に柔軟性があったら重賞を獲れただろうね」といつも感じていました。
リュシオルの競走成績は32戦3勝。2桁着順はたった1度だけだし、若い頃はクラシック路線も目指していました。
このブログでも写真を載せた枚数は圧倒的に一番ですよね。
ホント、可愛くて、仕草の1つ1つがたまらなく可愛かった。
でも何より、五体満足で生まれ故郷に帰してあげられたのが一番です。
これからはお母さんとして次の仕事が待っています。
血統馬だし、その子供たちはきっとデビュー前から注目されることでしょう。
その子供がデビューしたら皆さん、リュシオル同様、応援してあげましょうね。
そしてここからは今日。
隣のミッドサマーに「あとはよろくね」って。
この写真、いつものリュシオルとは違って大人の表情ですよね。
馬運車が見えてきたらすごくソワソワして
いつもの放牧とは違う、実家に帰るって分かってるみたいだったな・・。
立派なお母さんになるんだよ。
たくさんの思い出、ありがとう。
リュシオルは皆さんにもホント可愛がっていただきました。
競走馬としてのリュシオルは今日で終わりましたが、リュシオルに一言、残していただけたらと思います。
メンコをすると可愛さって半減しちゃうけど、リュシオルはメンコをしてもこんなに可愛い!
やっぱり、「みんなのアイドル、リュッシー」ですよね!
でもやっぱり、寂しいな・・。