2歳馬紹介
暑い
ホントに暑い
なんでしょ、この暑さ。熱中症で倒れた人が、なんてニュースをこの時期に聞くなんて、昔では信じられないことですよね。
皆さんも体調管理には十分注意して乗り切りましょう。
今週の小島厩舎の出走馬は、明日の中山でジールドリル、札幌でメイショウエデン、月曜日に札幌でイフポッシブルの3頭です。
札幌の2頭は僕の幼馴染のマコが調教をつけてくれています。最後の未勝利戦、頑張ってもらいましょう!
今日付けでメイショウデジレが引退しました。引退後は千葉県にある馬の学校で乗馬として活躍することになります。上の世代の引退が続いてますが、世代交代、こればかりは仕方の無いことです。
でもみんな無事に次の仕事が見つかっているのでこの後の競馬の役目は2歳たちに頑張ってもらいましょう。
現在、小島厩舎にはデビューに向けて調教を頑張っている2歳がたくさんいます。
すでにデビューした馬はラフレーズカフェ・スマートブリーザ・メイショウウルフィ・サンマルデューク・ムーンベックフカフェの5頭ですが、ゲート試験合格後に一旦牧場に戻り、再び入厩してきているのはインディライト(父ファンタスティックライト、母コムフレイ、牡)・ミッドサマーフェア(父タニノギムレット、母ストロベリーフェア、牝)・メイショウモーレン(父ステイゴールド、母プリティタイディ、牝)の3頭。そしてゲート試験にパスし、デビューを目指しているのはシャンボールフィズ(父キングカメハメハ、母マンハッタンフィズ、牝)・スマートミスティア(父ファスリエフ、母ドリームストーリー、牝)・コウギョウグリン(父イーグルカフェ、母アイランドカフェ、牝)の2頭。現在ゲート練習中なのがロワヴェールカフェ(父キングカメハメハ、母マーヤナ、牡)の2頭。ゲート試験前に放牧に出たのはディサイファ(父ディープインパクト、母ミズナ、牡)、ゲート試験合格後、そのままデビューを目指しているギンザファイター(父ファルヴラブ、母ティンクルハート、牡)、そしてまだ一度もトレセンに来ていない2歳は・・・
馬名未定(父マンハッタンカフェ、母コッコレ、牡)
馬名未定(父スズカマンボ、母グランドエナジー、牡)
デンコウチャーム(父メイショウドトウ、母イエロージャケット、牡)
ハニーカフェ(父マンハッタンカフェ、母ウエディングメリー、牝)
サトノジューク(父マンハッタンカフェ、母ヴァインドレッサー、牡)
ヴィルトゥオーサ(父タイキシャトル、母ベビーグランド、牝)
以上の6頭です。
サトノジュークは来週、入厩予定です。この馬は船橋競馬場でのトレーニングセール出身馬です。
これからは現在の2歳世代が小島厩舎を担っていくことになりますが、皆さん、早く覚えてあげてくださいね。
その中から今日登場するのは・・・
まずはミッドサマーフェアから
なんちゃってウオッカとして以前紹介しましたが、僕はこの馬の背中が大好きです。
乗っていてホントに気持ちがいい。ずっと跨っていたい馬です。
次にコウギョウグリン
お父さんはイーグルカフェ。お母さんのアイランドカフェは最後は転厩しましたが、小島厩舎所属馬でした。
気の知れた2頭の子供です。
ロワヴェールカフェ
今日はかなり吹っ飛んで暴れまくってたなぁ。でも元気があって、暴れ方にもキレがあっていい感じです。
壁に向かって寝ていました。
みんな眠いんですよねぇ。
今日、とってもキレイな空を見ました。
飛行機雲が出ると雨が降る、っていいますよね?
質問がありました。
「手前」についての質問ですが、以前、詳しく説明したと思いますが、すごーく簡単に言うと、パワーを伝達させている脚です。それが右か、左か、なのですが、東京のように左回りならコーナーを左手前、直線を右手前で走るのですが、左手前でコーナーを曲がって最後の直線で右手前に替えるのはいわばギアチェンジのようなもの。これは調教段階で教えていくのですが、替えさせるには人間が指示を出します。これが上手な馬は勝手に自分で替えてくれるのですが、そうではない馬は手綱を少しだけ左右に動かして替えさえたり、人間の重心で替えさせます。乗馬の場合だと人間の足での扶助でも替えさえたりしますが、競走姿勢の場合、馬と密着している部分がほとんどないので足での扶助は使えないのでこうして変えます。ごくたまーに騎手がレース中、自分の体をねじっているような仕草を見かけます。あれは手前を変えさせているのですが、うーん、大袈裟な扶助、ということになりますね。乗馬をしている方なら分かるかと思いますが、扶助は小さい動作で、コンパクトに、が基本です。乗馬も競馬も、手前というのは基本中の基本です。手前はキャンターやギャロップのときだけではなく、ダク、つまり速歩の段階から存在しています。速歩の手前は乗馬クラブで早い段階で教わるかと思いますが最初はなかなか分からないものですよね。
「息の入りが・・・」という言葉についてですが、走ったあとに荒れた呼吸がもとに戻ることを「息が入る」と言います。運動不足の人が走ったらずっとハーハー言ってなかなか普通の呼吸に戻りませんよね。あの状態を「息がなかなか入らない」ということです。つまり「息の入りが悪い」というのはまだ仕上がっていない、ということです。
僕たちが追い切りで一番重要視しているのは、この「息の入り具合」です。時計は能力があれば簡単に好時計が出るのですが、その際、息の入りがどれだけ早いか、が重要になります。調教時計は出ているのにパドックで実際に見てみたらポッチャリしてる、なんて馬がいたら要注意ですよ。
今日はアロマカフェが牧場から戻ってきます。
もう1600万で足踏みはしていられないし、早くオープンに戻って重賞で活躍してもらわないと、ですね。
では、午後の仕事に行ってまいりまっしゅ。