東京競馬場へGO
皆さんおはようございます。
今日は絶好の競馬日和ですね。
気温も30度くらいまで上がるのかな?
今日は3時前に起床、5頭の調教に騎乗しました。
これから用意して東京競馬場へ向かいますが、12レースが終わって、ジールの手入れをして馬運車に乗せて、それから帰宅となると今日は9時くらいになっちゃうかなぁ。明日も早いし今日は暑いしだから体調だけは万全にしとかないと。
昨日、小島厩舎の2011年最初の2歳馬が入厩しました。
父ロージズインメイ、母キミホウセキの男の子で名前はサンマルデュークと命名されました。
このコ、目に特徴があって白目部分が多いんですよ。
昔から言われている格言で「白目の馬は気が悪い」、「ソウモンは気が悪い」と言われています。ソウモンとはオデコにツムジが2つあることなんですが、このコは両方とも当てはまってしまうという見た目には驚愕モノの特徴なんですが、実際は性格もオットリしてて、人に対してとても従順で優等生タイプなんです。
「見た目は怖いけど話してみたらいい人だった」みたいなタイプかな?
これからゲート練習を中心に頑張っていきますのでよろしくお願いしますね。
昨日のコメントの中に岡部さんについて質問がありました。
岡部さんは騎手を辞める2年くらい前から毎日、小島厩舎の調教に参加し、僕に「岡部イズム」を叩き込んでくれました。あるとき、岡部さんの教えの1つを僕がついウッカリ怠っていました。
それはアブミの革の余り部分をこんな風にしたまま乗っていたのです。
岡部さんは常々「アブミ革はちゃんと畳みなさい。良太だって洋服のホコロビが肌にかさっていたら気持ち悪いだろ。馬だって同じ。腹にブラブラ当たってたら気持ち悪いんだ」と。それからはちゃんと畳むようにしていたのですが、ついウッカリしちゃったときにそれを見逃さなかったのがノリちゃんでした。「おい良太、お前も岡部イズムの継承者だろ、教えられたことはちゃんとしろ」と。
こうやって巻いておけば、馬にも優しいし、もし万が一、アブミの尾錠が穴から抜けても引っ掛かってストッパーの役目をしてアブミ革からアブミが抜け落ちる心配がないのです。そしてもう1つ、馬から降りる前にヘルメットのアゴ紐を取ったときもメチャクチャ怒られました。馬をナメたらダメ。降りる寸前に暴れて落馬したらヘルメットが飛んでいって頭を蹴られるだろ。そういう油断が一番怖いんだ」と。岡部さんは騎乗技術よりもこうした小さな注意点を大切にする人でした。一昨日、久しぶりに岡部さんと、ノリちゃんと、田中かっちゃんと4人で1時間ほど話す機会があったのですが、やっぱり先輩たちの意見はタメになります。凄く有意義な時間でした。
もう1つ、サクラユタカオーについてコメントもありました。
ユカタオーは先日他界したバクシンオーのお父さんです。ユタカオーは成績はもちろん優秀でしたが、彼にはセリでの売買時にエピソードがあって、当時、テスコボーイ産駒の栗毛は走らない、という定説がありました、。栗毛のユタカオーはその定説が根強かったため、誰も競ってこないで1発で落札されたんです。もっとも、お台が3500万だったので高額ではありますが。
そしてこの写真。
これはユタカオーの引退式のときの写真です。帽子をかぶった少年が僕です(笑)
このときは確かまだ中学生だったと思います。雄大で見栄えのする馬でした。毎日王冠、天皇賞を勝った後、2戦連続レコード勝ち、天皇賞は不利といわれる東京の芝2000mでの大外枠からの勝利と反動が大きかったし、骨折経験もあったのでローテーションを考慮して有馬記念を目標にし、ジャパンカップを回避したことについて、競馬の神様と言われた大川慶次郎氏に「外国馬が怖くて逃げた、境調教師は度胸がない」なんて発言され、事情もわからないのに勝手なことを言いやがって、と爺さんが激怒したのを今でもよく覚えています。
っていうか・・・バクシンオーのお父さんの時代に僕ってすでにこんなに大きいんだ、そりゃ歳も取るわ、なんて改めて思っちゃいました(笑)
そうそう、電気屋さん事件ですが、あの後あっけなく片付いたそうです。
本社に言ったらすぐに対応してくれたそうで。どうやら自分たちのミスが本社にバレるのを恐れ、もみ消そうとしたのかなんかみたい。僕も電話対応しましたが、正直、あの態度にいっそのこと店の名前を出してしまいたいくらいですが、やめときます。ちなみに商品は東芝レグザの小さいやつ。
皆さんにお心配おかけしましたが、一件落着です。
さてと、そろそろ東京競馬場に向かいます。
では、今日も一日張り切っていきましょう!!