天気がいいって最高だ
今日は調教時間の合間にトレセンの近くにあるブライトステーブルに行ってきました。
ここは小島厩舎の馬のほとんどがスタンバイしている、いわゆる「外厩」です。
すでに北海道から数頭の2歳馬たちが来ていますが、このコがディープインパクト産駒のディサイファ君。
顔は特徴のないタイプですが、走ったらインパクト大ですよ。母の父がドバイミレニアム、世界的良血ってやつですね。ユタカさんも新馬戦をすごく楽しみにしてくれていますよ。
こちらは休養中のメイショウオオゾラ。
レース中に痛めた脚を癒すために長期休養中ですが、経過は良好です。
髪の毛ボーボーでジール君みたいですねー。
クラシック候補だっただけに戦線離脱はショックでしたが、秋になればきっと大きなレースに出ていることと思います。
そしてそして、昨日、イノシシに追いかけられた総長ことクーデワンダー。
昨日のイノシシ事件で心配された方もいたと思いますが、馬って他の動物に追いかけられることにはとても慣れています。北海道の牧場では鹿やキツネが頻繁に現れ、トレセン内でもイタチ、タヌキ、犬にウサギと様々な動物が現れてます。そして馬は本来、喧嘩の弱い動物なので熟睡しなかったり、すぐ逃げられるように立ったまま寝たり、なるべく他の動物が来ない場所、つなり草が短いような場所に陣地を置く名残で今でも放牧地では長い草よりも短い草を食べています。なので動物に少しくらい追いかけられてもビックリはしないんです。イノシシが追いかけてきても犬に追いかけられてるくらいの感じで馬自身、それほどビックリもしないんですよ。
これが馬の古来の特徴、なんです。
そして馬は「追われる」ことにとても慣れている動物で、牛や羊と同様、犬が追い込んで放牧地を移動させたりするときもビックリしているというより、「しょーがねーなー」くらいの感じで移動しているんです。
また、昨日の僕の総長ネタで「まるでもう見放した馬のような扱い」と感じた方もいますが、正直、もし見放すのであればそれはもうとっくの前にそうしています。いつも怪我を覚悟で、また僕は総長で怪我をした足指はもう2度と動かない指になっています。レースのたびに騎手を説得し、厩務員さんもいつも危険と隣り合わせで世話をし、レースでは賞金を稼ぐことができないのは馬主サイドにすればかなりの負担にもなります。もう現役を抹消という話しも出ました。しかし引き取り手もつかず、僕は自分がまた怪我をしてもいいや、と僕が現役続行をお願いしました。全然見放したようなことはないし、昨日の内容も、このブログに登場する総長の愛すべきキャラを皆さんが十分すぎるくらい分かってくれていると思っているからこその内容だったんですが・・・・。
総長は再来週くらいにトレセンに戻ってきます。また彼との戦いも始まります。もう1つ、勝たせてやりたい、気持ちを理解してやりたい、という気持ちは僕は誰よりも持っているつもりです。
人を見れば襲いかかっていた頃に比べ、今はこうして仲良くもできています。
どうか、見捨てた・・・というふうには思わないでください。
いいことも、悪いことも、全部を皆さんに伝えたうえで、きっと皆さんは心配したり、応援したり、ガッカリしたり、喜んだりが大きな気持ちで感じてくれてるんだ、と僕はそう思っています。
明日は東京で2頭が出走します。11レースと12レースですが、僕は12レースのジールの厩務員仕事をします。なのでパドックでジールと共に出て行きます。
鼻血が出るほど最高だ・・・。
明日から活躍が楽しみだっ!
PS.藤岡ゆーすけ殿
オイラのこと、一体何歳だと思ってたんだい?(笑)