再会
今日はマスターコーク姉ちゃんが東京で出走しましたが、僕は競馬場へは行かず、半休日でした。
コークさん、昇級戦だけに厳しい成績になりましたが、それでもちゃんと先行できたし、良く頑張ってくれました。
半休な僕は調教を終え、ある場所に向かいました。
家からクルマで走ること約4時間。
ある馬に会いに行きました。
ハリーアップは最後のレースとなった障害戦で脚を痛めてしまい、引退しました。
乗馬としても復帰は困難な脚なのですが、今は牛の酪農家をされている方の家で幸せに暮らしています。
ハリーと久しぶりの再会
もう競走馬の頃の顔つきじゃなくて、ホント、ノンビリした顔をしていますよね。
こうして乗馬としても復帰が困難な馬でも面倒を見てくれる人に出会えて幸せです。
「トゥルーリーズン」という馬で18頭立ての17着だったけど、デルタブルースが勝った菊花賞にも出走したんですよ。彼もまた、大事に大事にされていてホント感激しました。
そして、もう1頭、元小島厩舎のコにも会ってきました。
彼はワンダフルカフェ君。
中央で未勝利に終わり、園田、笠松で走り、その後は道営でも走っていましたが、道営でも連続ビリで昨年の10月に引退しました。引退すると聞いて、引き取ってもらえるところを探したのですが、ちゃんと元気にくれましていました。ワンダフルのお姉ちゃんはメイショウベルーガなんですよ。この子は脚元は丈夫なので乗馬として頑張ってくれそうです。
みんな元気にしてくれていて、引き取っていただいた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
ハリーもワンダフルも芦毛ですが、土曜日の東京メインレースに出走していたバロンビスティーって真っ白ですよね。実は今年の最初に他厩舎の馬に僕が蹴られた、と書きましたが、その蹴ったコがバロンなんですよ(笑)。
バロンの一番上のお兄ちゃんのフサイチグリフォンは小島厩舎にいた馬なんですよ。
すごーく走るのが遅くて(笑)、千田輝彦騎手(現調教師)に調教をお願いしたとき、落馬したのですが、落として走っているグリフォンを追いかけて捕まったとき、人間より遅いサラブレッドだ(笑)なんて仲間内では笑い話にもなったんですよ。もう10年くらい前の話しですが、懐かしい思い出です。
今日は遠くまで行ってきましたが、楽しい1日でした。
引退後のことは馬主さんが決めることが多いので正直、その後がどうなったのか分からないコもいますが、できるだけずっと幸せに暮らせるように、協力してくれる「馬仲間」がいて僕は幸せです。
明日は全休日。
久しぶりに映画でも行ってこようかな。