クラシックも終わり | 小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

クラシックも終わり

今年の3歳世代のクラシックが終わりました。


アロマカフェは着外に終わってしまいましたが、道中はとてもいい感じで4コーナー手前では「もしかしたら!」と思えるくらいの雰囲気でした。


結果は惨敗。


でも、レース中は凄くワクワクさせてくれたし、最後は力尽き果ててしまいましたがホント頑張ってくれていましたね。ゴールしたときはアロマしか見てなかったので1着も2着もわからない状態でしたが、ローズは2着だったんですね。個人的にはアロマが勝てないならローズに勝って欲しかったなぁ、とも思いましたが、勝った馬、関係者には「おめでとうございます」ですね。


これで今年のクラシックは終わりましたが、レースのたびに皆さんの応援もあり、例年以上に一体感のある雰囲気を味わうことができました。皆さんも我が子のように応援してくれて、ホント、ありがとうございまいた。

また来年のクラシックに向けてスタートです。





今週は小島厩舎は大挙出走予定です。


東京

メイショウツチヤマ(武豊)

マスターコーク(武豊)

バウンシングライト(武豊)

クーデワンダー(ホワイト)


京都

ギンザアキレス(武豊)

メイショウオオゾラ(武豊)

メイショウドレイク(武豊)


福島

シャイニーカフェ(未定)

フレイヤ(太一)

スーパーシズクン(未定)

メイショウエデン(太一)

メイショウデューイ(太一)

サニーラブカフェ(未定)


13頭の予定です。

期待の筆頭はバウンシングライトです。

2年ぶりのレースでかなりテンションが高かったらしいのですが、今回は色々と調整方法を変えてみたのきっといい方向に出てくれると思います。

でも他の子たちも楽しみなレースが多くて今からワクワクです。




コメントの中に「クサタロウ」について質問がありました。クサタロウについては以前もブログで紹介したことがあるので覚えている方もいるかと思いますが、もう一度。

クサタロウという名前は実は生産されていた牧場であだ名で呼ばれていたのをそのまま使わせてもらった名前で父のグラスワンダーのグラスからきています。

デビュー前に骨折し、ボルトを入れる大きな手術をしてデビューが遅れました。

その後、順調とはいかないまでもレースにはコンスタントに出走できるようにはなりましたが、ある日、当時、藤沢厩舎から転厩し、小島厩舎で調教厩務員として働いていた方(今はもううちにはいません)が調教していたのですが、札幌のダートコースで追いきりをしていて骨折、そのまま薬殺になってしまいました・・・。

額にハートマークがあって、名前と顔のギャップがたまらなくいい味を出してる子でした。


これがまだ子供の頃のクサタロウ
小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba



そして、立派に競走馬となったあとのクサタロウ
小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

ホント、可愛かったなぁ。

あの骨折事故のとき僕は他の馬に騎乗していて違うコースにいたのですが、あの事故はいまだに納得のいかない事故で・・・。


この写真は載せるかどうか悩みました。

でも、ここにいる皆さんは「馬が好き」な方ばかりだと思います。

馬は一体どれだけ命がけで戦っているのか、実際に目で見て理解していただきたいと思い、掲載することにしました。

これがそのときのレントゲン写真です。
小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

縦に入っているのが骨折した跡です。竹を割ったように折れています。

もう片方の脚にはボルトも入っていて、この子は結局、痛い思いばかりして・・・。

僕がこの写真を消さないで持っているのは「無理をさせたらこうなる、馬はこんなになるまで走ってる」という気持ちをずっと忘れないようにするためです。

勝ち負けの世界にいると、勝利にこだわる気持ちが先走り、知らず知らずのうちに「無理」をさせてしまうことが多々あります。この前のブログでも書きましたが「負荷はかけても負担はかけない」というのがそれです。

馬はアスリートでありながら人間のアスリートと違うのは、鍛えて速くなったとしても体の作り自体はホントにか弱い生き物です。鍛えて強靭な肉体を手に入れたとしても残念ながら脚の強度は生まれもってのものです。

体の全体を鍛えることができない生き物です。脚が速くなればなるほど脚は悲鳴をあげます。

脚の怪我が全部、無理をしたから、と当てはまるものではありませんが、可能性として、無理をした結果が・・・というのがあるかも知れません。だからこそ、こういった写真を見て、「もっと強くしたい」という気持ちが限界を超えないためにも消去しないで持っています。

皆さんには強烈すぎる写真かも知れません。でも馬が好き、競馬が好きになった以上、こういったことも起こりうることを常に念頭において馬たちを精一杯応援して欲しいと思います。

一流の騎手が乗っても、一流の調教師が管理しても、一流の厩務員がケアしていても怪我は起こります。でもその理由の1つとしてある「無理をし過ぎた」というのだけを回避できるだけでも発症数は減るはずです。

そんなことを考えながら1頭1頭を競走馬として競馬場に送り出すことがぼくたちの仕事なんです。

勝負の世界ではかなり甘い考えなのかも知れませんが、ポリシーもモットーも人それぞれ。僕は、というより僕の父であり、師匠である小島太から学んだ考えは僕もずっと継承していこうと思っています。






今日は天気も悪いし、一日ノープランなのでもう少ししたらプラプラとお出かけしてきます。

といっても、ビレッジヴァンガード行って、映画観て、本屋行って、カフェ行って、のいつものパターンしかないですけどね。

そういえば最近の映画は「十三人の刺客」、「雷桜」、「桜田門外の変」、「大奥」とか時代劇ものが多いですよね。

時代劇は好きなんだけど、映画となるとどうも躊躇しちゃうなぁ。

そうそう、デジカメが欲しい。僕はいつも携帯カメラで馬を撮るのですが、やっぱちゃんとしたカメラのほうがいい写真が撮れそうですよね。携帯だとちょっと暗いと厳しいし、なによりシャッタースピードが遅い!

オートフォーカスをオフにしてても遅いんだよなぁ。

デジカメ、買っちゃおうかなぁ。誰か僕にデジカメ買ってください(笑)




では皆さん、今日から1週間また頑張って働いて週末の競馬に向けて元気に生活してくださいね。