馬の特徴
牧場に馬を見学に行った方なら分かると思いますが、馬って柵の下から首を伸ばしてわざわざ人が通る通路部分の草を食べたりしていることが多いのです。
そんな苦労して首を伸ばさなくても放牧地には沢山の草が生えているのに。
放牧地にはそれなりに伸びた青々とした草が生えています。でも、通路に生えている短い草を食べるのは、野生の頃、弱かった馬は草もあまり生えていないような場所にいました。草が生えるような「いい場所」は強い動物たちの領域ですからね。その名残でついつい短い草を食べてしまうらしいのです。
新しくて綺麗で便利なものを買っても、ついつい使い古した使い勝手の悪いものを捨てられないでずっとこっちを使ってしまう人間と同じですよね。
それから馬は背中が痒くても自分では掻くことはできません。そんなときにすること。
砂の上寝転がってゴロンゴロンします。砂の上で痒い部分をこすりつけるわけです。
その際、馬は必ず前脚で前掻きをします。最初、僕は一箇所に砂を集めて寝やすくしてるのかな、と思っていましたが、あちらこちらに穴を空けて一箇所に集めてるわけではないことに気がつきました。
よーく観察していると、どうやらこれは安全な場所を探しているようです。
石ころがないか、危険なものは埋まってないかを確かめているのです。
馬は500キロ近い体重でゴロゴロ寝転がります。下に石ころなんてあったら怪我をしてしまいますからね。
これは自分の身体を守る術なのでしょう。
馬の行動って見ているととても楽しいし、1つ1つに意味に興味深い意味があるんですよ。