ざっくり解説 | 小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

ざっくり解説

超ざっくりいきますね




ゲートでオレンジのズボンを履いている係の人は普段は競馬学校の先生やゲート会社の方で厩務員さんが自分でやりたい場合は「口取り申告」をして、オレンジのズボンを借りて行います。オレンジは人がゲート内にいるかいないかスターターが分かりやすく確認できるためです。




ロングステッキを使って馬を叩いているのはスターター、発走委員の人です。確かにテンションはあがりますが、なだめていたらいつ入るか分からないし、その1頭のために他の馬に悪影響を及ぼすので無理にでも入れます。目を覆うメンコを被せたり、前扉を開いたり、最終手段までいった馬は1ヶ月の出走停止及び、ゲート再試験が待っています。常習犯は13レース、つまり最終レース後に競馬場で実際に競馬を同じようにパドック、返し馬、ゲートと同じメニューで再試験を行います。




馬の平熱は38度くらいです。馬は人間に比べてやはり体温は高めです。もっとも、裸ですからね、高くなければ凍えてしまいますよね。




ゲートを嫌がる馬のシッポを持って入れるのは・・・その嫌がる習性を生かして前に進ませる、つまりゲートに向かわせるのです。また立ち上がる馬はゲートの中でシッポをもっていればたいていは立ち上がりません。


ので、立ち上がるクセのある馬はゲート練習ではシッポをロープで持ち上げてひたすら入れたままにして慣れさせます。四つんばいになってみてください。ズボンの腰の部分を押されれば前に行きますし、持ち上げられたらピョンと立てないですよね?




馬のお尻に乗せている「盛り塩」は安全祈願のためにです。今ではあまり見かけなくなりましたね。乗せるといえば昔、ゼッケンに馬名が書かれていない頃は鞍の上にネームプレートを乗せていましたよ。




実際のゲートの音ですが、練習用は最初、消音装置がついたタイプで練習し、次に音の出るもので練習します。音はとても大切で馬は扉が開くことよりも、人間が合図を出すよりも、あの音で出ています。


実際の音はテレビのと音的には同じですが、もう少し速いです。「ガッシャン」ではなく「ガシャン」ですね。


近くで聞けば結構迫力ありますよ。