前回のブログで書いた通り、私はよく「どこの国で生活・仕事をするのがベストか?」という質問を受けるが、その答えとして私の中で絶対的にここが良い、という国は存在しない、と思っている。あくまでどこかと比較して、相対的に今は、あるいはこれから5-10年は〇〇の国が良い、というのが回答なんだと思う。おそらく、このブログの読者の方々は日本に住まれている人が多いと思うので、やはり日本と比べる、ということになる。

 例えば海外、例えば私のいるアメリカに住むメリットで言えば、インフレ社会かつ経済が強いこともあり給与も確実に上がっている。さらに今の円ドル為替レートを考慮するとかなりの高い給与が一般的にもらえる。経済的メリットは挙げればきりがないが、その一方でデメリットを挙げると、当然ながら生活するコストも日本に比べて高い。また、日本の家族、友人の冠婚葬祭などにほぼ参加することはできず(もちろん経済的に余裕がある人は別だが)、日本での関係とは疎遠となる。

 日本にもメリット・デメリットがそれぞれあり、総合的に考えて、あるいはこれだけは譲れない点などがある場合はそれらも検討に入れて、今の時点ならびにこの5年~10年ぐらいはどこの国で生活・仕事をするのが良い、というように評価をすべきなのではないか、と思っている。