先日NHKのニュースで原油、金などの鉱物の価格はもちろん、コーヒーなどの一次産品の値段が世界的に上がり、日本でも当然ながら値上げ圧力が高まっている、ということがレポートされていた。その背景は、世界的な金余り現象などもがあるが、新興国の成長に伴い、彼らの需要が急速に増大していることが上げられる。
 日本にいると、デフレがこの数年続いていて、牛丼戦争にあるように値下げ圧力があるが、どうやらそれも短期的な話なのかもしれない。日本の外を出てみると、いわゆる新興国を中心に急速に、中間層たちが増え、彼らの購買意欲、というのは非常に強い。携帯だって、かなり新しいものを持っているし、おしゃれな店がどんどん増え、高級レストラン・ブティックなどはやっている。
 そうなってくると、好むに好まずに関わらず、購買力があるところに良いモノは流れる。日本の購買力がこのまま低下していくと、今まで世界中から集まっていたマグロなどの魚介類も中国や新興国に流れ、今までよりは品の劣るものしか流れてこない、なんて日がそう遠くない将来に来るかもしれない。