先日NHKのプロフェッショナルを見た。取り上げられていたのは馬の調教師である藤沢和雄氏であった。やはり、一線で活躍されている方の話は、分野が違えども勉強させることばかりだ。彼らから出てくる言葉一つ一つが胸に響く。
 彼の言葉の奥にあるのは、長期的な視点に立って仕事をしていること。そして、馬という動物を扱っているからこそ、人間以上にその馬のことを考えているように感じた。その最たる言葉が、「将来を見据えるものが勝つ」という言葉だ。また、彼は「勝利に近道はない」と言っている。
 近年の日本において、物質的、経済的なステータスに憧れを持つものが非常に多いが、それよりもむしろ小生は、自分で目標を定め、それに近づくよう努力して毎日を過ごすことがどれだけ尊いことかを体験の中から学ぶことが重要ではないか、と思う。仮に宝くじや株でお金を増やしたところで、その人に何が残るのだろうか?それよりもむしろ世の中にあなたが生きた、という何かを残す事の方がよっぽど大事なのではないだろうか?
 藤沢氏が言っているように「ただ勝つことに未来はない」。この言葉に大変な重みを感じるのは私だけだろうか?