あんたは戦(いくさ)を知らんのじゃ
このブログでアクセスが多い記事のひとつに火吹きだるまこと大村益次郎がある。
みなさんご承知の通り大村益次郎(村田蔵六)は大阪の適塾で蘭学を学び、翻訳や医者をしていたが桂小五郎に見いだされて長州藩に仕えるようになった。
最後はその歯に衣着せぬ性格から恨みを買い、京都で暗殺されてしまうのだが、やはり明治維新の立役者の中でもちょっと変わった人物 いやかなり変わった人物だった。
たまたまYouTubeで海江田信義との諍いの場面を見る。(花神)
これだけ切り取ってみると、海江田が起こるのも無理はないなあ、と思う。
幕末最終戦争、上野彰義隊を前にしての軍議。「じゃっどん3000に足らぬ兵力で5000に近か彰義隊が討てもすか?20,000は要る。」という海江田。いや、確かにその通り。だが、益次郎は今の兵力で十分だという。
「あんたは戦を知らんのじゃ」
これを聞いて海江田は目の色を変える。思わず刀に手がかかる。
これは益次郎が悪い。常識的には城を攻めるのは倍以上の兵量が必要。正論。益次郎のほうが暴論である。(結果は最新鋭のアームストロング砲も使って彰義隊はあっけなく負けてしまうのだが。)
ここで大村はその頭の良さから海江田の力量を見抜いてはなっからバカにしている。これではだめだ。
までもそこが天才の天才たる由縁なのかもしれない。
せめてこれこれこういう作戦があるからと説明すればいいのに(笑)。最後まで「わたしにまかせなさい」ではわからんぞ?!(笑)