結局、国も都も役所も医者も自分達の立場ばかりが優先になって、本当に困っている人間を助けるどころか、耳を傾けてくれる事さえなかった。


「まるで自分達には関係ない事」と言いたいが如く。


選挙になると「福祉!福祉!」とマイクで叫んでいたのを思い出すと、そいつらは何をしているのか? 福祉とはどういう意味で何をしてくれるつもりのか問いかけてみたかった。


正直...ぶっ飛ばしてやりたかった!


とにかくこれが、今の日本の現状だ!

しょうがなく、他に幾つかの医療オンブズマンなどにも連絡をとったが、病気である事はわかってもらっても、エイズやB型・C型肝炎など大きくとりざされた病名に対しては協力はできるものの、まだ良くわかっていない病気に対しては何も役に立てないとの事だった。

僕らみたいに働きたくても働けなくなってしまった者に対して、どうしたらいいのか? 何かいい知恵やアドバイスはないのかを専門家に聞きたかった。
僕自身としては、安易にお金を借りたり、もらったりしたくはなかった。


少しでも身体が動く以上、きちんと仕事をしたかったし、それが自分も社会の中に生きてちゃんと存在してるんだという証にしたかった。

最近の話を取り入れてしまうが各地の裁判所で、B・C型肝炎の裁判でも原告が勝訴しているが、国は上告をしようとしている。
一体何をしたいのか?、患者を苦しめておいて裁判で判決が決まったにも関わらず、国が国民に勝ち負けの勝負を挑んで何をしたいのか!

突然、こういう病気にかかり体調がどうしょうもなく仕事もできなくなったと言うのに、【わかならい】という病名を付けられて、そして実際にどうしようもなくなってきているのに、国も行政もオンブズマンと言って組織されている団体も何もしてくれない所か話も聞いてくれない。




この時点で僕は、(僕と同じような症状の人もそうだったのか?)


この国から人間として生きる事に見離された。





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