もう何回目の週末を向えただろう。。。

相変わらず週末は気持ちが落ちる。
当たりまだが、僕の見舞いにくる人はいない。

入院している事すら言ってないのだから、当然と言えば当然だが、入院する事を一応伝えていた親でさですらこない。
信じられない事だろうが、この時も、それからも僕の親は僕の病気の事を理解してくれることなかった。

そして僕は自分独りで、この病と闘わなければならない、決意をしなくてはならなかった。

持ってきた本も、お決まりのクロスワードパズルも全部解いてしまった。
それなのに、僕の体は良くなっていく気配がまったくない。
それどころか、右側にも脱力と筋萎縮がおこって完璧に動けない状態になってしまった。

途方にくれた。。。

そんな中唯一の救いは、ゆみえや友達からのなにげないメールだった。

ゆみえは相変わらず、病気の事には一切触れずにバカな冗談や一日の出来事を言ってくる。
見舞いにきてくれなくても、彼女の気持ちや行動が手に取るようにわかる。

友達は入院してる事さえ知らないから、飲みに行こうとか遊びにいこうというメールが多かった。
ありがたかったが、断る理由を考えるのには苦労した。

後悔はしたくないから、「たられば」は考えない主義だったがストレスも溜まっていたのだろう、ベッドで痛みに耐え丸くなっている時に、
なぜ神はこの病気を僕に与えたのか
と考えていた。

そう。僕はこの病気になっていなければ今年の8月にはイタリアに行こうと友達から簡単なイタリア語を習っていたのだった。
今頃は、また旅にでて本場のサッカーを観て一皮大きくなって帰ってきていたのかも知れなかった。

それともう一つ、去年から今年のホノルルマラソンに出ようと友達と約束して、毎日のように身体を鍛えていたのだった。

それが突然ビックリマーク

今はどうだ。
同じ敷地内にある購買所にも自力で行くことが出来ない。

何をするにも、誰かの助けを必要としなければならない身体になってしまった。

情けなかった!!

自分のしたいことすら自分の力でできなくなっていく事が無性に腹立たしく思えてならなかった。

「何で俺がこんな目に合わなきゃならないんだよ!」

その時、初めてこんな感情がでてきた。             
                       

「旅立つ空に 出会いと別れ 青春の日々 全てを描き
いつか互いに大きな花を 綺麗な花を咲かすと決めた
変わらぬ空に君を映して 上手く飛べたら 
高く飛べたらツバサ広げて 秋風越えて 
夢を手にして 会えたなら共に笑おう。。。 」


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