序章 あの時見た空は青く どこまでも続いていて... いつか僕もあの空を飛べる日が来るだろうと信じていた。 草木の香りに包まれて風の中を どこまでも自由に飛び回る。 それはどんなにすがすがしいことだろう。 そう。ずっと、ずっとそう思っていた。 だけど僕は今 翼を折りたたんだまま籠の中で 窓の外から見る 四角い空しか見る事が出来ない それでも、いつか必ず飛び立ってみせる あの時見た、あのどこまでも続く空に...