夏は暑いんだ。
でも体温を超すほどの暑さって、どうなの?
空に向かって問いかけようと思ったが、あまりの暑さと太陽の眩しさに《ごめんなさい》と、下を向いてしまった。
緑の中を走り抜けてく真っ赤な…いやいや、何の花なのか僕には知識がないので分からないが、涼し気だ。
信じられないくらい暑いので、今日はほとんど家で過ごした。
市民総合体育館での修行は休み。
普段の洗濯物に加え、リビングの相当くたびれた安物のラグも洗って干した。
ついでに掃除機もかけ、それからTVerで過去のテレビドラマを観た。
TBS系テレビドラマ『表参道高校合唱部!』(2015年)全10話を、今日観了した。
ベタな青春&家族物語である。
若い頃の一所懸命さや無我夢中さは〝ダサい〟と評され、それは実際の大人の世界でも同じようなものでもあるのだが、そのダサさの中にある〝カッコ良さ〟を、このドラマで改めて再認識させられた。
それにしても、このドラマに出演していた神田沙也加の、なんと可憐で美しいことか。
両親から受け継いだものを、これから先ももっともっと昇華させてくれる存在になると思っていたのだが…つくづく残念。
青春といえば、文字通り『青春の詩(うた)』とのアルバムを引っ提げてデビューしたのが、吉田拓郎だ。
このレコードが発売されたのは1970年で、まさに僕が高校生の時だった。
このドラマのように合唱部ではなかったが、軽音楽同好会を立ち上げて、仲間たちとフォークソングやグループサウンズ、邦楽も洋楽もごちゃ混ぜにして、音楽活動を楽しんでいた。
夏は暑いものだ。
そう思っていれば…いや思っていなくても、やはり何をするにも自分に喝を入れながらじゃないと、やる気にならないのはしようがない。
なので、ともかく今日の目標を一つ作って、それをやり遂げることで、日々の暑さを乗り切ろうと思った今日の散歩、3.7km。
その〝今日の目標〟が、これ。
読み進めていた本『夜の国のクーパー』を読み終えること。
文庫本にしては分厚い部類かも。400ページちょっと。
常識っていうのは《常識じゃないこと》も含めて常識なのだということだ。
猫好きな人の〝猫と話が出来る〟ことは、猫が好きでも何でもない人にしてみたら、「へっ?」でしかない。
猫のトムとネズミのジェリーが、しょっちゅう追いかけっこをしている背景に、実は膨大な歴史と本能の積み重ねがあることを、この本は教えてくれる。
(あくまでも、僕の感覚っす・笑)
君と知り合った時、君は僕よりも十五歳若かった。
それは付き合って二年経っても変わらない、歳の差だった。
「いいんだよ、今が青春だったら」
歳若い君が、僕よりも老成したような言葉で、そう言っていた。
君は今もまだ…僕よりも十五歳も年下なんだよね。