市民総合体育館での修行は休み。
修行が休みということもあったが、身体的にも心的にも少し疲れていたようで、目覚ましのアラームをセットしてなくても、いつもは五時半前後に目が覚めるのだが、今朝は一時間ほど遅く目が覚めた。
晴れ…てはいるが、雲も多い。
洗濯物をベランダに干し、燃えるゴミを出してから、読みかけだった本を開いた。
伊坂幸太郎著『フーガはユーガ』。
物語のあちこちに散りばめられたジグソーパズルのピースが、最後にパチンと収まる様は、やはり見事と言うしかない。
主人公は、双子の男の子。
物心つく頃には、父親から謂れのない暴力を振るわれていて、双子ならではの感受性で、お互いの痛みを分かち合っていた。
あとは…読んでみて(笑)。
つい最近、三歳の男の子に熱湯を浴びせて死に至らしめたとして、母親の交際相手の男が逮捕された事件があった。
ここ狭山市でも2017年に、同じように三歳の女の子に熱湯をかけて死亡させたとして、内縁の夫が逮捕され懲役刑の判決が下された事件があった。
虐待やネグレクトの様子が伺えたならば、警察と児童相談所、役所が一体となって取り組むべきなのに、どうして同じような事件が起こってしまうのだろうか。
そんなことを思いながら、夢中になって本を読んでいると、Apple Watchが「立ち上がれ」と教えてくれた。
足の不調を気にしながらも、とりあえず立ち上がり足を伸ばしたり屈伸したり、軽くストレッチをする。
ストレッチをしながら、入院している母を思う。
九十四歳での骨折とリハビリは、かなり辛いだろうし、周りにも申し訳ないとの気持ちでいっぱいだろう。
それでも弱音を吐かない母を、自分も見習わなければ…と思いながらの今日の短い散歩、3.4km。
皇室関係者の結婚話がどうのこうのと、マスコミがうるさい。そんなに騒ぐべきことなのかと思うし、騒ぐべきことは他にたくさんあるだろう、とも思う。
スガさんが総理をお辞めになるというのに、その前のアベさんがやったことに何の説明も追求もなく、新型コロナウイルス対策にも有効手段を打つこともなく、簡単に辞められるのが、この国の宰相の在り方なのだろうか。
この世に生まれて〝人生〟という旅を始めたばかりの子どもたちに、きちんと向き合える大人でありたいと、三十代の息子と娘を持つ父は、心新たに思うのであった。