梅雨の晴れ間。
朝から四回も洗濯機を回してしまった。
洗濯機は洗い物を入れ洗剤やら何やらを入れてスイッチを押せば、勝手にウイーンと回ってくれるが、干すのは自分でやるしかない。
しかも干すスペースには限りがあるので、最初に干したものの乾き具合を確かめながら、次の洗濯物を入れ替えて干し、結局昼過ぎまで洗濯物にかかりきりだった。
明日からはまた雨模様らしいので、仕方がない。


いろいろな種類の紫陽花が盛りだ。


若くまだ結婚する前のこと、紫陽花の季節だったかどうかは忘れたし、結婚する前の妻だったか、それとも他の女の子だったか記憶は定かじゃないが、北鎌倉で電車を降りて鎌倉まで女性と歩いた記憶だけはある。

今更誰だったのかを教えてもしょうがないし、記憶を甦らせたってどうなるものでもない。
そんな微かな記憶が紫陽花の時季にはある…ということだけだ。


新海誠監督が原作の『彼女と彼女の猫』を、スマホで観た。
僕は生まれ変わって何になるのだろう、などと考えながらの今日の散歩、5.7km。


智光山公園の広い芝生広場で、虎之助が嬉しそうに遊んでいた。


昼間はかなりな晴れ間があり、湿度は高いが気温も高いこともあり、洗濯物の乾きは良かったが、遅い午後には雲が広がってきた。


買い物に行っても必要な物を買い忘れたり、誰かから頼まれたことは覚えているのに肝心の内容を忘れたり、小さな記憶の欠落がこの頃気になる。
気にしてもしなくても、それ程の影響はないのだが、実は、忘れてはいけない大切なことを、もしかして少しずつ忘れていってるのかもしれない。

今夜は〝譲りたくなかったのに、自分の手からこぼれ落ちた〟恋のあれこれを想いながら、寝ることにしよう。