修行先の市民総合体育館では、今日も中学生たちのバスケットボール大会が行われ、メインアリーナでは熱戦が繰り広げられていた。

熱戦といえば、今日14日はここ狭山市の市議会議員選挙の公示日であり、我が家にも各候補者の選挙カーの声が届く。

地域のボランティア活動に関わっているので、地元選出の議員さんや、かつてのPTA連合会時代の仲間の議員さんなどとは懇意にさせてもらっているし、様々な活動を目の当たりに出来るのが、やはり身近な存在である市議だろう。

ということで、じっくりと候補者の考えを伺って、次の市政に必要な人に投票しよう。

 
 
地元の公民館と共同で、地域の子どもたちのために活動していて、今日はその一つである〝小玉すいか〟の種植えが、『かしわばら農園隊・農場』と名付けた借りている畑であった。
僕は午前中の修行があったので参加出来なかったが、出勤前に畑を見ると、マルチが敷いてあって準備万端になっていた。
 
 
お昼、修行からの帰り道にも寄ったら、マルチに穴が開けられ、丁寧に種が植えられたようでひと安心。
皆さん、お疲れ様でした。
 
この畑では、すでに子どもたちがじゃがいもの種芋を植えてあり、でもまだ今日の時点では芽が出ていなかった。これから気温が上がれば、土をかき分けて双葉が出てくることだろう。
子どもたちの地域の居場所づくりとして始めた農業も、すでに十数年が経ち、この小玉すいかは夏のお盆の頃に、毎年この畑で現地販売している。
以前は、ここ狭山市の夏の風物詩『入間川七夕祭り』の会場で小玉すいかを販売していたが、諸事情によりこの栽培している畑で売るようにした。それもようやく定着し、ありがたいことにリピーターの数も増えているので、今年も美味しい小玉すいかが実ることを願う。
この小玉すいかの売上金は、一部を来年の種や肥料の購入費用にし、残りは地元の子供会に還元することにしている。
 
 
先日、引き出しの整理をした話を書いたが、引き出しはまだ幾つかあって、そのほとんどが未整理のままだ。
そんなに頻繁に出し入れするような物を引き出しに入れてあるわけではないから、いきおい入れっ放しの状態になり、いろいろな物がだんだんと堆積していくことになる。
 
 
一年に一回あるかないか程度に、「そういえば、あれは何処に入れたかなあ」と思い立ったように探し物をし、もう何年も開けてない引き出しを開けたりすることがある。
で、大抵はその探していた物ではない、引き出しにあったあれこれを「こんな物もあったんだ」などと変な感慨に耽けながら、結局は最初の探し物を忘れてしまって引き出しを閉じることになる。
 
それは本も同じで、既読して本棚に放っておいた本をしばらくぶりに何気なく手に取り、思わずそのまま読み込んでしまうことがあって、そうすると本の内容を通してその本を読んでいた当時の記憶が不意に蘇ってくる。
 
旅先で曰くのある出逢いをしたことはないが、人生という旅では様々な形の出逢いを繰り返してきた。
体育館の二階ロビーにモップをかけながら、書架の棚に立てかけてあった本『マディソン郡の橋』を見て、そんなことを考えていた今日の散歩、8.6km。
 
ん? 誰がこの本を立てかけたのだろうか。
 
 
えーっと、お知らせ。
狭山市市民総合体育館は、この五月から敷地内全面禁煙になります。
今までは正面玄関脇に喫煙スペースがあって、吸い殻入れも置いてあったけど、五月からは撤去しますので、喫煙者の方々は、体育館及び建物周辺での喫煙はご遠慮ください。
 
僕は七年前に禁煙したが、それまでは一日二箱のペースで煙草を吸っていたので、煙草を吸う人の気持ちが解らないでもない。が、自分が煙草を吸わないようになると、喫煙者のマナーの悪さが余計に目に付くようになった。
勿論それは、それまでの自分が平気でやっていたことでもあるのだが…。
 
煙草はやめたが、使っていたzippoのライターはまだ幾つか持っている。
火は点かないがジーパンのポケットにも入れて持ち歩いているし、引き出しを探せばまだ数個はあるはず。その一つひとつに、閉まっておいた想い出がある。
 
 
〝想い出〟自体は過去のものなのだろうけど、その想い出を思うことが実は未来につながるように、僕は考えている。
想い出が、想い出の品物が、時を超えて今にワープしてきたような気がして、僕は心の引き出しの中に何かあるような気がして、今日も探し物をしている。