皆さん、突然ですがキャンプに何を求めていますか?
自然との触れ合いと言ってもその裾野は広く、まず海 川 山 と広く区切っても3つあります。
海なら海で
釣り マリンスポーツ 海水浴
などに分かれるでしょうし山でも川でも細分化すればキリがないでしょう。
でもキャンプを愛する人間として、これだけは共通しているのではないでしょうか?
「外でうまい飯を食いたい!」
この思いだけはどんなアクティビティを選ぶ人の中でも共通しているのではないでしょうか?
その夢を叶えてくれる道具の中の一つが「ダッチオーブン」です。
厳密には「鋳造鉄器」と言うべきでしょうか
スキレットやコンボクッカーもこのカテゴリに入りますからね。
今回はそんなダッチオーブンや鋳造鉄器について紹介したいと思います。
まずはダッチオーブンの特性です。
これを知らなければわざわざ重い思いをして鋳造鉄器をキャンプに持っていく必要がありません。
しかし、この重さこそが鋳造鉄器の真価なのです。
まず鋳造鉄器は例外無く分厚い鉄で出来ています。
素材の差はあれど、必ず通常の鍋よりも分厚いです。
その分厚さで何ができるか、
まず一つ目は「低温からじっくり火を通す事ができる」です。
野菜も肉も魚も、原則として低温から火を通した方が素材の甘みがまします。
これは以前ダッチオーブンで作った石焼き芋ですが、もう見ただけで甘いでしょ?
これがダッチオーブンの力なのです。(ちなみにさつまいもは特別なものは使っていません。スーパーで売ってる一番安いやつです。)
そして2つ目はその熱を維持しやすいと言う点です。
熱を維持しやすいという事は美味しい状態を保てるという事です。
肉の旨味が最も引き出せるのは60℃前後という話ですが、普通ならその温度を維持する事は難しく、熱々の状態になります。
しかし鋳造鉄器なら、その温度の状態を維持しながら調理する事や、食卓に出す事が可能なのです。
さて、鋳造鉄器のもう1つの特性、それは「重い」ということです。
これは特にダッチオーブンやコンボクッカーに言えることですが、蓋が重いという事は、火にかけることによって生じた水蒸気を閉じ込める事ができるという事
つまり鍋の内部に圧力がかかるということです。
皆さんは圧力鍋をご存知ですね?
「キャッチコピー」は「早く 柔らかく」
です。
鍋の内部に圧力をかける事で、肉や野菜をより柔らかくする事ができます。
ダッチオーブンやコンボクッカーの内部ではそれと似たような現象がおきています。
この2つの特性は登山用のチタンクッカーなどにはない、鋳造鉄器ならではの特性です。
皆さんも是非、この冬に向けて鋳造鉄器を楽しんで下さいね!
続く


