先が見えない | あの頃は若かった

あの頃は若かった

50代半ばの生活や仕事、人間関係について書いています。老化や性のこと、心や精神世界のことなど、現在の課題について考察しています。

私は自信がないとき、本当におしゃべりが下手くそになる。

最近特に、求められている言葉、その場にふさわしい言葉が出てこないことが多くて、スランプに陥っている。頭の中が真っ白になって、どもってしまって、結局相手に頼りない印象を与えてしまう。そんなことじゃ仕事上困るのに。

 

やっぱり私には今の仕事は無理があるのかもしれないと思い知る。そもそも、そのスタートラインにさえ立つ資格のない人間なのかもしれない。

頭の回転が速くてなんでもソツなくこなす人が多い世の中なのに、私はいつでも「できない」が先に立つ。頭が悪くて理解力がない。あんなに勉強したのに、人の悪意を受けないように立ち振る舞ったり、求められる態度や言葉を発することができない。こんなに「頼りない、変なヤツ」でこれからやっていけるのだろうか。しゃべることが仕事なのは、実はいちばん向いていない仕事だったんじゃないか?

 

私は地頭が悪いから、きっとがんばっても理解できないことがたくさんある。本当に頭のいい人は、空気を読んで求められている言動を発信できる。

学歴も基礎資格もなくても、持ち前のコミュニケーション能力や『武器』を使って相手の懐に入り込み、気に入られてリスペクトされてスムーズに仕事ができている、いわば勝ち組の同僚もいて、さらに落ち込む。

中立的な立場で、フラットな気持ちで仕事をしようと思ってきたけど、そんなのは何の役にも立たないことを思い知る。

 

誰かに注目され、どこかに属さなければやっていけない仕事。いわゆる営業職ってやつなんだろうか。今さらだけどマイペースやひとり稼業じゃやっていけないんだろうか。周りに信用がないのがわかり、よけいにつらくなる。今まで「やればできる」と思ってきたけど、私にはふさわしくないとレッテルを貼られている気もする。心を病んで休職している同僚の気持ちや焦りが、少しわかってきたこの頃である。

 

まだまだ体が元気なうちは働きたいと思ってきたけど、60定年までこの仕事できるかな。パートになれば気持ち的に楽にはなるし、責任の重い仕事は免れるけど、転職の多かった私なので60までは正規の職員として働きたかった。そして60からは何をする?もう先が見えなくなった。